2017年、スーパーフライヤーズカード取得を目指して、突如始めることにしたSFC修行。
スーパーフライヤーズカードについてはこちら↓
今回は、プレミアムポイントの計算方法やPP単価について、あるいは当日アップグレードや旅作、SKYコインの使い方などSFC修行をする上で役に立つ知識をまとめてみました。
既に↓の記事でも一部紹介していますので参考にしてみてください。
Contents
SFC修行のゴール
プレミアムポイント(PP)を5万ポイント貯めると、プラチナステイタスになり、スーパーフライヤーズカードの申し込みができるので、
5万PPを貯める
のがSFC修行の目標です。
カウントの期間は毎年1月~12月。
年を越すとリセットされるので12月までに達成しないといけません。
プレミアムポイント獲得の条件
プレミアムポイントを貯めるためには飛行機に乗らなければいけません。(陸では貯められません)
- ANAまたはスターアライアンス加盟航空会社が運航する便に搭乗するとプレミアムポイントを獲得できる
- 5万PPのうち2.5万PP以上はANAグループが運航する便で獲得しないといけない(最大2.5万PPまでスターアライアンス加盟航空会社運航便で獲得が可能)
- ANAの便名で予約しても、コードシェアでスターアライアンスに加盟していない航空会社が運航する便の場合、プレミアムポイントが加算されない
- 同様に、スターアライアンス加盟航空会社で予約しても、スターアライアンスに加盟していない航空会社が運航する便の場合、プレミアムポイントが加算されない
- 飛行機に乗るためには、ANAから直接購入、旅行代理店で予約、旅行サイトで予約などの方法があるが、乗る路線はもちろん、購入方法や購入する航空券によってもらえるポイント数が異なる(詳しくは後述)
ANA搭乗時のプレミアムポイントの算出方法
プレミアムポイントの算出ルールはマイレージとは異なります。
区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント = プレミアムポイント
詳しくはANA公式ホームページに記載されていますが、ざっくり抜粋してみました。
国内線 | 国際線 | |
---|---|---|
区間基本マイレージ | 搭乗区間ごとに決められているマイル数 | 搭乗区間ごとに決められているマイル数 |
運賃種別ごとの積算率 | 例) プレミアム旅割・プレミアム株主優待 125% 旅割〇〇 75% |
例) ビジネスクラス(C/D/Z) 125% プレミアムエコノミー 100% エコノミー(V/W/S/T) 50%旅作の場合) ビジネスクラス 70% プレミアムエコノミー 100% エコノミー 50% |
路線倍率 | 2倍 | 日本発着アジア・オセアニア路線 1.5倍 それ以外・スターアライアンス運航便 1倍 |
搭乗ポイント | プレミアムクラス 400PP | ファーストクラス 400PP ビジネスクラス 400PP エコノミークラス 400PP |
例えば、
区間基本マイレージ 984 × 運賃種別ごとの積算率 125% × 路線倍率 2倍 + 搭乗ポイント 400 = 2,860PP
区間基本マイレージ 3,312 × 運賃種別ごとの積算率 100% × 路線倍率 1.5倍 + 搭乗ポイント 400 = 5,368PP
区間基本マイレージ 6,194 × 運賃種別ごとの積算率 125% × 路線倍率 1倍 + 搭乗ポイント 400 = 8,142PP
というように計算します。
ANA公式サイトで、プレミアムポイントのシミュレーションが可能です。
これらの算出方法を踏まえて、運賃なども考慮すると、このような状況が見えてきます。
- 路線倍率が高い国内線(2倍)、特に沖縄(那覇・宮古・石垣)が貯めやすい
- 特に国内線では、積算率が高い上に搭乗ポイント(400)ももらえ、かつ運賃がリーズナブルなプレミアム旅割28は修行僧の中で圧倒的に人気(ただし、修行僧が多い年前半は予約困難、また予約変更不可)
- 予約変更が可能なプレミアム株主優待もプレミアム旅割に続いて割安な運賃だが、株主優待の(金券ショップやヤフオク・メルカリなどでの)入手費用が別途必要
- 国内線で最安を狙うなら旅割75の沖縄(那覇・宮古・石垣)を狙うのが良い
- 国際線はチケットが高額でかつ路線倍率が低い欧米路線(路線倍率 1倍)よりも、アジア・オセアニア路線(路線倍率 1.5倍)の方が貯めやすい
- ホテル付の自由なプランを作れる「旅作(海外)」の場合、プレミアムエコノミーは積算率100%、ビジネスクラスは積算率70%と逆転現象が起きている
- 旅作(海外)のアジア・オセアニア方面で安いプラン(特にプレミアムエコノミー)があればかなりお得
- 国内線も国際線も羽田と成田は同じ東京として扱われ、獲得できるプレミアムポイントが同じのため、成田を選んだ方がお得なことが多い
また、次のような注意点があります。
- 国内線はプレミアムクラスへの当日アップグレードでも獲得PPが増える、ただし搭乗ポイント400はもらえない
- オーバーブッキングによるいわゆるインボラでのアップグレードではアップグレード前のクラスのプレミアムポイントが加算
- 国際線のマイルやアップグレードポイントを使っての座席クラスのアップグレードもアップグレード前のクラスのプレミアムポイントが加算
プレミアムポイントを効率良く貯める方法について、詳しくは↓
PP単価
1PPの獲得に必要な運賃コストのことをPP単価と言います。(かかった運賃÷獲得PP)
分子のかかった運賃は、航空券のお代のみが対象で、空港までの移動費や現地での食事や宿泊費、株主優待券の購入費用などは含めないのが一般的です。
PP単価は10円を切ればまずまずと言われます。(つまり50万円で5万PP達成)
中には、PP単価6円台という亡者もいます。
ただし、PP単価を低くしようとすると1回当たりに獲得できるPPが少ない傾向があり、修行の日数は多くなります。
逆にPP単価が多少高いことを許容すれば、少ない日数で5万PPを達成することができます。
国内線の当日アップグレードについて
国内線で当日アップグレードすると、プレミアムクラス搭乗となり、ANAラウンジ利用の他、様々なサービスを受けられます。
実際にプレミアムクラスに搭乗した時の様子はこちら↓
また、当日アップグレードすると、プレミアムポイントの予約クラスによる積算率が+50%となります。(搭乗ポイントは加算されない)
例えば、羽田-那覇を旅割75で搭乗すると1,476PPですが、当日アップグレードすると2,460PPに増加します。
国内線のプレミアムクラスへの当日アップグレードは、路線や運賃種別に関わらず1区間 9,000円です。(ただし国際線に乗る前後24時間は免税適用になり、8,334円)
仮に旅割75を片道9,000円で購入した場合、
当日アップグレードしなければ 運賃 9,000円 ÷ 1,476PP = PP単価 6.10
当日アップグレードした場合 運賃 18,000円 ÷ 2,460PP = PP単価 7.32
とPP単価は上がりますが、1回当たりの獲得PPが増加しますので、修行の回数を減らすことができます。
ちなみにプレミアム旅割28を25,000円で購入した場合、
運賃 25,000円 ÷ 2,860PP = PP単価 8.74
ですので、エコノミー運賃を安く購入できれば、当日アップグレードの方がPP単価を抑えられます。
当日アップグレードをするにはこれらのルールを理解する必要があります。
- 当日アップグレードは、通常のチェックインカウンターに加えて、プレミアムチェックインカウンター、ANAラウンジ、搭乗口などで申請可能。(インターネットや電話は不可)
- 当日複数の便に乗る場合など、出発空港でない空港のカウンターでも当日アップグレードの申請が可能
- 当日申し込み時点でプレミアムクラスの席に空きがあれば、誰でも確実にアップグレードしてもらえる
- 料金の支払いは現金またはクレジットカード(マイルやSKYコインでの支払いはできない)
- 空席がない場合は、空席待ちが可能だが、空席待ちはチェックイン締め切り後出発の15分前に、空席待ちしている人の中でステイタスの高い順(ダイヤモンド>プラチナ・スーパーフライヤーズ>ブロンズ>一般)に選ばれる
- 空席待ちをしている間に空席が出ても特にアナウンスはなく、出発15分前まではあくまで早い者順(つまり空席待ちをするよりも常にWEBサイトで空席状況をウォッチし、空席が出た瞬間にカウンターや搭乗口に駆け込む方が座れる可能性が高い)
- 空席待ちは、出発空港以外の空港カウンターでは申請できない
- 羽田空港にあるプレミアムチェックインカウンターで当日アップグレードを申請して、満席でダメだった場合でもそのままチェックインと専用保安検査場を通過できる
旅作(海外)
旅作(たびさく)は、航空券とホテル予約を一緒にできるANAの個人パック旅行商品です。
国内と海外の両方があり、セールの時にとんでもないお得なプランが出ることもあります。
前述のように、旅作の海外ツアーのプレミアムエコノミーはプレミアムポイント積算率が100%ですので、アジア・オセアニア方面で安いプランがあれば、かなりお得に修行ができます。
例えばこんなプランです。(プレミアムエコノミー)
クアラルンプール行きのプレミアムエコノミーは普通に航空券を買うと、一番安いSuper Value Plus(予約変更不可、払い戻し不可)でも10万円以上します。
上記プランの場合はホテルの宿泊が2日付いて7.98万円~とお得です。
- プレミアムエコノミーならプレミアムポイントの積算率が100%
- ホテルの宿泊が付いてくる
- キャンセル(払い戻し)の規定が割安運賃の航空券に比べて緩い(出発40日前~3日前までキャンセル手数料10~20%)
- 最長28日滞在可能(最低2日宿泊でOK)なので、海外発券との組み合わせが可能
- ビジネスクラスの場合は、プレミアムポイントの積算率が70%
- ホテル宿泊が付いてくるのでタッチ修行には向かない
旅作は良くも悪くもホテルの宿泊が付いてきます。
修行の場合、あまり長期滞在はしませんので、この点がネックになることがあります。
安いプランが見つかってどうしても旅作を利用したい、でも宿泊はしたくないという時、不泊はトラブルの原因になる可能性がありますが、例えば1泊だけしてすぐチェックアウトする、あるいは直接ホテルに連絡してキャンセルするなどすればなんとかなるようです。(せっかくのホテル宿泊を無駄にするというモッタイナイ話ですが)ただし、自己責任でお願いします。
割安なプランは「海外ツアー タイムセール」で探せます。
旅作を予約する場合は↓の方法を経由すると数%分のポイントバックがもらえます。
旅作の活用方法についても詳しくは↓
SKYコイン
SKYコインはANAの航空券や旅作を購入・申込する時に使える通貨です。(ANA以外では使えません)
基本的には、マイルの有効期限が切れそうな時にSKYコインに変えて、航空券購入の足しにしたり、あるいはマイルの特典航空券だとフライトマイルが付かないので、マイルをSKYコインに変えて航空券を購入した方がお得な場合に使ったりします。
↓こんな感じで交換します
もちろん航空券の全額をSKYコインで支払うことも可能なので、↓の方法で大量にマイルを獲得して、そのマイルをSKYコインに変えて修行をすれば、実質自己負担ゼロでスーパーフライヤーズを手にすることが可能です。
- ANA公式サイトあるいはANAの電話予約でのANA便の購入と旅作の購入は、SKYコインで支払い可能(全額あるいは一部支払いとも可能)
- 予約ルートに他社運航便が入っている場合は使えない
- 航空券がキャンセル、払い戻しになった時、SKYコインと現金を併用している場合は、現金から戻ってくる
- キャンセル、払い戻しの時に戻ってくるはずのSKYコインの有効期限(1年間)が切れている場合は消滅する
- マイルをSKYコインに交換する時のレートは 最大 1:1.6(ゴールドカード保有&5万マイル以上の交換)
- ファミリーマイルに登録していれば家族のマイルもSKYコインに交換可能
- マイルからSKYコインへの交換は手続き後、即時行われる
SKYコインで航空運賃の全額を支払うことも可能ですが、海外傷害保険や航空機遅延保険が付帯されているクレジットカードを持っている場合は、運賃の一部をクレジットカード支払いにすることで保険適用になり、お得です。
航空券知識
SFC修行をする時は航空券に関する基本的な知識も知っておいた方がいいです。
かくいう私も、これまでほとんど特典航空券で旅行をしていたので、航空券の知識はあまりありませんでした。
国内線は比較的シンプルですが、国際線はかなり難解です。
知れば知るほど奥深い航空券。まだまだ知らないことも多いですが、まとめてみました。
- 航空券には、同じ座席(ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラス)でも“予約クラス”と呼ばれる運賃の異なるチケットが存在する
- 予約クラスの違いは、料金や予約変更や払い戻し、利用条件の違いに反映され、安いチケットほど制限が厳しく、高いチケットは制限が少ない
- 1つの航空券で複数の空港を経由する場合、乗り継ぐ空港毎に乗り継ぎに必要な最低限の時間が設定されており、それより短い時間で乗り継ぎの旅程を組むことができない
- 乗り継ぎ地点に長期間滞在(ストップオーバーと呼ぶ)が可能な航空券もある
- オープンジョーと呼ばれる発着地が往路・復路の片方または両方別の地点にできる、地上移動可能な航空券もある
- ただし、国際線で帰国し、国内線に乗り継ぐ場合、事前に予約した便よりも早い時間に出発する便に間に合い、かつその便に空席があれば早い便に乗ることができる
- 国際線を利用する際に、国内線を乗り継ぐ場合、国内線と国際線の間は24時間以内にしなければいけない(逆に言うと最大24時間空けて、滞在することが可能)
- 国際線は片道だけ買うよりも往復で買う方が圧倒的に安いことが多い
- 各航空券のルールや制限などは運賃規則に書いてある(ANA運賃規則)
おわりに
なんだか、まとまりはありませんが、SFC修行の時に知っておくと役に立つ知識をまとめてみました。
次回はこれら知識を駆使して、残り3.9万PPをクリアするプランについて解説してみたいと思います↓
スーパーフライヤーズカードについて詳しくは↓
SFC修行をお金をかけずにやる方法
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