最大還元率2.4%!ANAカードよりマイルが貯まる年会費無料のクレジットカードとは

ANAカードは、ANAとクレジットカード会社が提携して発行しているANAマイレージクラブ会員機能付きのクレジットカードです。

ANAカードで買い物をするとマイルが貯まるのが特徴で、普段からANAを利用する人はもちろん、飛行機に乗らずにマイルを貯める、いわゆる陸マイラーにも人気のカードです。

私も10年以上のANAカードホルダーで、今はこちら↓のカードを持っています。

ANAスーパーフライヤーズカード切り替え完了!申し込み~到着まで

2018.01.18

そんなANAカードですが、

「ANAカードを検討しているんだけど年会費がかかるので悩んでいる」

「既にANAカードを持っているんだけどなかなかマイルが貯まらない」

こういった方が結構多いように感じます。

皆さんなんとなく「マイルを貯めて旅行に行けたらいいな」と思ってANAカードを発行したものの、費用に見合うだけのメリットを受けられなかったり、あるいは有効期限が来てしまって結局マイルを捨てることに、、というなんとももったいない事が起きているようです。

原因はこんな感じです。

  • マイル移行費用がかかるこを知らなかった
  • ポイントあるいはマイルの有効期限のことを考えていなかった
  • そもそもクレジットカードの決済額が少ない

つまり「自分に合ったクレジットカード選びをできていない」この一言に尽きると思います。

「ANAのマイルを貯めるならANAカード」と盲目的に考えがちですが、意外とそうでもないのがマイル、クレジットカード業界の面白いところです。

今回は、年会費無料でもしっかりとマイルを貯められるカードと使いこなし術を紹介したいと思います。

まずはANAカードの基本として、年間コストと貯められるマイル、さらに年会費を下げたりマイル還元率をUPする方法から解説したいと思います。

 

 

Contents

ANAカードは年会費とマイル移行費用がかかる

マイルを貯めるならANAカードというぐらい名実ともにNo.1のANAカード。(保有者は少なくとも200万人以上)

還元率の高さを求めるならANA VISA/マスターワイドゴールドカードがマイル還元率 最大1.65%と圧倒的です。(年会費16万円オーバーのANAダイナースプレミアムカードを除いて)

ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードのメリットとデメリットと裏技

2019.04.16

しかし、ANAワイドゴールドカードの年会費は1万円オーバーと高額です。

ここではコスパの良いANA一般カードの基本スペックを整理したいと思います。

カード名 ANA一般カード ANA一般カード
(JCB)
カード発行会社 三井住友カード JCB
国際ブランド VISA/マスター JCB
年会費 本会員 2,160円(税込)
※初年度年会費無料家族会員 1,080円(税込)
※初年度年会費無料
本会員 2,160円(税込)
※初年度年会費無料家族会員 1,080円(税込)
※本会員と同時入会時のみ初年度費無料
入会資格 満18歳以上(高校生・大学生は除く) 18歳以上でご本人または配偶者に
安定継続収入がある
電子マネー対応 iD、PiTaPa、楽天Edy QUICPay、ANA QUICPay+nanaco、
PiTaPa、楽天Edy
ApplePay対応 iD、suica QUICPay、suica
チャージ 楽天Edy、モバイルsuica、nanaco
※ポイント付与無し
楽天Edy、モバイルsuica、nanaco
※ポイント付与無し
ETCカード 初年度無料
2年目以降は前年1回以上利用で無料
初年度無料
2年目以降は前年1回以上利用で無料
追加可能カード ANA銀聯カード
(年会費無料、カード更新時1,000円)
マイル還元 毎月の決済額1000円毎に1ポイント

(ワールドプレゼントポイント)10マイルコース:
1ポイントを10マイルに交換
マイル移行手数料⇒
6,480円(税込)/年度毎

5マイルコース:
1ポイントを5マイルに交換
マイル移行手数料⇒無料

ボーナスポイント:
1ポイント=3マイル

毎月の決済額1000円毎に1ポイント

(Oki Dokiポイント)10マイルコース:
1ポイントを10マイルに交換
マイル移行手数料
⇒5,400円(税込)/年度毎

5マイルコース:
1ポイントを5マイルに交換
マイル移行手数料⇒無料

ボーナスポイント:
1ポイント=3マイル

ポイント有効期限 ワールドプレゼント:
獲得月から2年後の月末ANAマイル:獲得の3年後の月末
Oki Dokiポイント:
獲得月から2年後の月の15日ANAマイル:獲得の3年後の月末
入会時
ボーナスマイル
1,000マイル
カード継続時
ボーナスマイル
1,000マイル
海外旅行傷害保険 <自動付帯>
死亡・後遺障害:最高1,000万円
傷害治療費用:無
疾病治療費用:無
賠償責任:無
携行品損害:無
救援者費用:最高100万円
※家族特約無し
国内旅行傷害保険 <自動付帯>
死亡・後遺障害:最高1,000万円
傷害入院日額:無
手術:無
傷害通院日額:無
※家族特約無し
航空機遅延保険
ショッピング保険 利用範囲:
海外または国内でのリボ・分割払い
限度額:年間100万円
期限:購入から90日以内
免責:3,000円/回
利用範囲:海外
限度額:100万円
期限:購入から90日以内
免責:1万円

 

ANAカードの年間コスト

ANA一般カードは三井住友カードが発行するVISAブランドとMasterCardブランドの2種とJCBが発行するものがあります。

どちらも年会費は2,160円(税込)です。

違いとしては、カードに付属する電子マネーがVISA/Masterの場合はiD、JCBの場合はQUICPayになります。(iDの方が使えるお店が多いです)

また10マイルコースの場合のマイル移行手数料が約1,000円違い、JCBの方が安いです。

10マイルコースは、1,000円のカード決済に対して10マイルをGETできますので、マイル還元率1.0%ということになります。(後ほど説明する裏技を使わなければ)

せっかくANAカードを持つのであればマイル還元率が低い5マイルコースではなく、10マイルコースを選択したいところですが、この場合年会費と別の「マイル移行手数料」が必要になり、VISA/Masterの場合は6,480円、JCBの場合は5,400円とかなりのコストがかかります。

マイル移行手数料はポイントからマイルへの交換が発生する年度に1回支払う必要があります。

マイルへの移行は手動移行(応募方式)と自動移行の選択制で、自動移行は文字通り毎月ワールドプレゼントやOki Dokiポイントは付与されずANAマイレージ口座に直接マイルが貯まっていく方式、手動移行は貯まったポイントを自分でマイルに交換する手続きをする方式です。

自動移行を選択したり、何も考えずに手動移行をすると毎年マイル移行手数料を取られますが、手動移行を計画的に行えばマイルを移行した年度だけマイル移行手数料を払えばよいことになります。

ポイント(VISA/Masterならワールドプレゼント、JCBならOki Dokiポイント)の有効期限は獲得から2年ですので、例えば2018年4月~2020年3月まで(2年間)に貯めたポイントを2020年4月に移行し、2020年4月から2021年3月(1年間)に貯めたポイントを2021年3月に移行すれば、マイル移行手数料を1回払うだけで3年分のマイルを移行することが可能です。

2020年4月に移行したマイルは2023年4月、2021年3月に移行したマイルは2024年3月が有効期限になります。

この方法を取った場合は、1年当たりのマイル移行手数料はVISA/Masterの場合で2,160円、JCBの場合は1,800円になります。

というわけで、年会費とマイル移行手数料を合わせた費用は、

毎年移行する場合:

年会費 2,160円+マイル移行手数料 5,400円(JCB)=7,560円/年

 

3年分をまとめて移行する場合:

年会費 2,160円+マイル移行手数料 1,800円(JCB)=3,960円/年

になります。

 

ANAカードで獲得できるマイル数

一方で獲得できるマイルはどのぐらいでしょう?

先ほど説明した通り、10マイルコースの場合はマイル還元率1.0%、5マイルコースの場合は0.5%が基本です。

さらに、ANA一般カードは毎年年会費の更新毎に1,000マイルのボーナスマイルを貰うことができます。

ので、年間のカード決済額に応じた獲得マイル数はこのようになります。

 年間カード決済額 5マイルコース 10マイルコース
30万円 2,500マイル 4,000マイル
50万円 3,500マイル 6,000マイル
100万円 6,000マイル 11,000マイル
200万円 11,000マイル 21,000マイル
300万円 16,000マイル 31,000マイル

実際には年間50万円以上利用した場合は、翌年度ボーナスポイントをもらえますので、獲得マイル数はもう少し増えます。(詳しくは後述)

ANAマイルを特典航空券として使う場合、国内線でも往復最低10,000マイル、国際線の東南アジア30,000マイル以上、ハワイ35,000マイル以上、欧州45,000マイル以上(いずれもローシーズン)は必要です。

ANA国際線特典航空券の必要マイル数

ANA国内線特典航空券の必要マイル数

ですので、カード利用のマイルだけでマイルを貯める場合、5マイルコースでは一人旅分を貯めるのもかなり苦労します。

せっかくANAカードを持つなら、10マイルコースで年間100万円以上のカード利用したいところです。

そしてかかる費用は、10マイルコースの場合、年会費 2,160円+マイル移行手数料 1,800円=3,960円/年です。(3年分をまとめて移行する場合)

3年分の費用は最低11,880円、毎年100万円の利用で33,000マイル貯まります。

ちなみに、マイル移行手数料を毎年払った場合の費用は22,680円ですからマイル移行方式は絶対手動移行にするべきだと思います。

自動移行の方が移行忘れがなくラクですが、手動移行なら実質的に有効期限が長くなるメリットもあります。

 

普通にANAカードを利用した場合のコスパがこの水準です。

貯まるマイルに対してちょっとコストが高い気がしますよね。

続いて、ANAカードの年会費を下げる方法とマイル還元率をUPする方法を紹介します。

 

ANAカードの年会費を下げる方法

ANA一般カード(VISA/MasterCard)

三井住友カードが発行するANA一般カード(VISA/MasterCard)については年会費割引となるプログラムが存在します。

本会員 家族会員
通常年会費 2,160円(税込) 1,080円(税込)
マイ・ペイすリボ適用 1,107円(税込) 513円(税込)
WEB明細書 1,620円(税込) 割引対象外

マイ・ペイすリボというリボ払いサービスに申し込みの上、年1回以上利用すると年会費が割引になります。

また、WEB明細書サービスに登録すると翌年度の年会費が割引になります。

ANA一般カードは上記2つのいずれかの割引を受けることができます。

リボ払いというと抵抗感がある方もいらっしゃると思いますが、マイ・ペイすリボで年会費割引を受けるだけなら、毎月の支払い額をカードのショッピング利用枠と同金額にしておけば、リボ手数料は一切取られることはありません。

マイ・ペイすリボを使った割引の方法については詳しくはこちら↓の記事をご覧下さい。

ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードのメリットとデメリットと裏技

2019.04.16

この方法で、年会費を約1,000円安くすることが可能です。(JCBは年会費割引サービスはありません)

 

ANA VISA Suicaカード / ANA VISA nimocaカード

また、ANA VISA SuicaカードまたはANA VISA nimocaカードならさらに割引後の年会費が安くなります。(どちらも三井住友カード発行)

ANA VISA Suicaカード ANA VISA nimocaカード
本会員 家族会員 本会員 家族会員
通常年会費 2,160円(税込) 発行なし 2,160円(税込) 1,080円(税込)
マイ・ペイすリボ適用 811円(税込) 811円(税込) 513円(税込)
WEB明細書 1,620円(税込) 1,620円(税込) 割引対象外

年会費の割引が適用されても毎年のカード更新時ボーナス1,000マイルはもらえます。

従って、この2つのカードは「年会費811円で毎年1,000マイル貰えるカード」ということになります。

 

ANA VISA Suicaカードとは?

ANA VISA Suicaカードは、ANA一般カードにSuica機能が付いているカードです。(代わりに楽天Edyが使えません)

カード内のSuica及びモバイルSuicaへのクレジットカードチャージ、オートチャージが可能で、しかもSuicaへのクレジットチャージにもポイントが付与されるお得なカードです。(Suica定期券としては使えません)

家族カードがない、スーパーフライヤーズカードに切り替えができないこと以外は、ANA一般カード(VISA)と比べて特段デメリットもなく、同じようにマイルを貯められます。

 

ANA VISA nimocaカードとは?

ANA VISA nimocaカードはANA一般カードにnimoca機能が付いているカードです。(代わりに楽天Edyが使えません)

カード内のnimocaへのクレジットカードチャージ、オートチャージが可能で、nimocaへのクレジットチャージにもポイントが付与されるお得なカードです。(nimoca定期券としても使えます)

さらに、西鉄電車、西鉄バスやnimoca交通事業者への乗車や、nimoca加盟店の利用で、nimocaポイントが貯まります。

家族カードもありますが、スーパーフライヤーズカードには切り替えできません。

こちらもANA一般カード(VISA)と同じようにマイルを貯められるカードです。

少しでも年会費を抑えたい方あるいはsuicaやnimocaを日常的に利用される方は、ANA VISA suicaカードあるいはANA VISA nimocaカードがオススメです。

 

ANAカードのマイル還元率をUPする方法

先ほど10マイルコースの場合、マイル還元率は1.0%とお伝えしましたが、VISA/MasterもJCBも年間の利用金額に応じてボーナスポイントをもらえる制度があり、実際のマイル還元率はもう少し高くなります。

 

ボーナスポイントによるマイル還元率UP

まずVISA/Masterを発行する三井住友カードの場合、年間の利用額に応じて翌年のランク(ステージ)が変わります。

そしてステージに応じて一定のカード利用額を満たすともらえるボーナスポイントがあります。

前年度(前年2月~当年1月)の支払い実績 ステージ 今年度の支払い額に応じた
ボーナスポイント
プラチナ・ゴールドカード 一般・ワイドカード
300万円以上 V3 50万円で300ポイント、
以降10万円ごとに60ポイント
50万円で150ポイント、
以降10万円ごとに30ポイント
100万円以上300万円未満 V2 50万円で150ポイント、
以降10万円ごとに30ポイント
50万円で75ポイント、
以降10万円ごとに15ポイント
50万円以上100万円未満 V1 50万円で100ポイント、
以降10万円ごとに20ポイント
50万円で50ポイント、
以降10万円ごとに10ポイント

毎年50万円利用する場合は、ステージがV1、50万円利用した時点で50ポイント付与

毎年100万円利用する場合は、ステージがV2、100万円利用した時点で75+15×5=150ポイント付与

といった具合です。

注意点としてはステージは前年の利用額に応じて決まりますので、ある1年だけ300万円以上利用し、その翌年は50万円しか利用しなかった場合は、ステージ V3の50万円達成時の150ポイントしかもらえません。

ボーナスポイントは、5マイルコース、10マイルコースの交換対象外で、一律で1ポイントを3マイルに交換できるようになっています。

10マイルコースの場合の利用額に応じた実際の獲得マイル数はこのようになります。

 毎年の利用額 10マイルコース交換分 ボーナスポイント交換分 合計マイル数 マイル還元率
30万円 3,000マイル 0 3,000マイル 1.0%
50万円 5,000マイル 150マイル 5,150マイル 1.03%
100万円 10,000マイル 450マイル 10,450マイル 1.04%
200万円 20,000マイル 900マイル 20,900マイル 1.04%
300万円 30,000マイル 2,700マイル 32,700マイル 1.09%

ANA一般カードの場合は、残念ながらボーナスポイント分によるプラスはわずかです。

ANA VISA/マスターワイドゴールドカードならボーナスポイントが倍になり、上乗せ分が大きくなります。

 

JCBにも同様に「JCBスターメンバーズ」というプログラムがあり、ANA JCBカードもこの対象です。

前年度(例年12/16~翌年12/15)の支払い実績 ステージ 今年度の支払い額に応じた
ボーナスポイント
300万円以上 スターα 基本ポイントの20%
100万円以上300万円未満 スターα 基本ポイントの20%
50万円以上100万円未満 スターβ 基本ポイントの10%

JCBも三井住友カードと同様に前年の利用実績に応じて翌年のボーナスポイントが決まります。

JCBは、特定金額の到達毎ではなく、毎月の獲得ポイントに対して一定の割合でもらえます。

ボーナスポイントは、5マイルコース、10マイルコースの交換対象外で、一律で1ポイントを3マイルに交換できるようになっています。

10マイルコースの場合の利用額に応じた実際の獲得マイル数はこのようになります。

 毎年の利用額 10マイルコース交換分 ボーナスポイント交換分 合計マイル数 マイル還元率
30万円 3,000マイル 0 3,000マイル 1.0%
50万円 5,000マイル 150マイル 5,150マイル 1.03%
100万円 10,000マイル 600マイル 10,600マイル 1.06%
200万円 20,000マイル 1,200マイル 21,200マイル 1.06%
300万円 30,000マイル 1,800マイル 31,800マイル 1.06%

年間のカード利用額が100万円~300万円未満の場合のマイル還元率はVISA/Masterよりも若干よくなりますが、300万円以上で逆転されます。

 

マイ・ペイすリボでマイル還元率UP

ここから先は中級レベル以上かつ手間のかかる方法になりますが、獲得マイル数を格段に上げることができます。

先ほど年会費を下げる方法として登場した三井住友カードのマイ・ペイすリボは、毎月の支払い額を調整してリボ手数料を1円以上支払うと基本ポイントと同じ数のボーナスポイントをもらうことができます。

つまり、通常月の買い物額が10万円ならワールドプレゼントポイントは100ポイントですが、リボ手数料の支払いがある場合はボーナスポイントを100ポイントもらうことができます。

ボーナスポイントのマイル交換レートは1ポイント=3マイルですので、10マイルコースならこれだけでマイル還元率が1.0%から1.3%に大幅UPします。

先ほどの前年利用実績によるステージでのボーナスポイントを含めた獲得マイル数に、このボーナスポイントも加算してみました。

 毎年の利用額 通常獲得マイル数
(ステージボーナス込)
マイ・ペイすリボ
のボーナス分
合計マイル数 マイル還元率
30万円 3,000マイル 900マイル 3,900マイル 1.30%
50万円 5,150マイル 1,500マイル 6,650マイル 1.33%
100万円 10,450マイル 3,000マイル 13,450マイル 1.34%
200万円 20,900マイル 6,000マイル 26,900マイル 1.34%
300万円 32,700マイル 9,000マイル 41,700マイル 1.39%

マイル還元率がググッと上がりました。

ただ、ボーナスポイントをもらうための「リボ手数料を支払う」というルールが初めてだと理解しづらく、厄介な部分です。

少々手間はかかりますが、やり方をこちら↓の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧下さい。

ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードのメリットとデメリットと裏技

2019.04.16

また、この方法を取った場合は、毎月1~10数円のコストが掛かります。

現状、JCBにはマイ・ペイすリボのようなボーナスポイントは存在しないため、この方法を実践できるのはVISAまたはMasterCardになります。(JCBも2019年から同様のサービスが始まるかもしれません)

 

ソラチカカードでマイル還元率UP

こちらもやや難易度が高いですが、メリットが大きい手法です。

これまで毎年の利用額に応じたステージ毎のボーナスポイントやマイ・ペイすリボでのボーナスポイント制度を紹介しました。

これらボーナスポイントをマイルに交換する時のレートは1ポイント=3マイルというのが基本ですが、ソラチカカードを利用した方法でそのレートをアップすることが可能です。

ソラチカカードとは、正式名称「ANA To Me Card PASMO JCB」というANAと東京メトロとJCBが提携して発行しているANAカードの1種です。

年会費 2,160円(税込)かかりますが、このカードを持っているとボーナスポイントの交換レートを1ポイント=4マイルにすることが可能です。

これによってどのぐらいマイル数が違うか計算してみました。(VISA/Masterの場合)

 毎年の利用額 マイ・ペイすリボ技なし マイ・ペイすリボ技あり マイル還元率
ソラチカ無しの場合 ソラチカ活用の場合 ソラチカ無しの場合 ソラチカ活用の場合
30万円 3,000マイル 3,000マイル 3,900マイル 4,200マイル 1.30%→1.40%
50万円 5,150マイル 5,200マイル 6,650マイル 7,200マイル 1.33%→1.44%
100万円 10,450マイル 10,600マイル 13,450マイル 14,600マイル 1.34%→1.46%
200万円 20,900マイル 21,200マイル 26,900マイル 29,200マイル 1.34%→1.46%
300万円 32,700マイル 33,600マイル 41,700マイル 45,600マイル 1.39%→1.52%

マイル還元率は最大で1.52%になります。

これがANA一般カードの最大値です。

何も工夫しなければ最大1.09%ですから、工夫次第で大幅UPが可能です。

 

ソラチカカードを使うとマイル還元率が上がる理由を説明します。

方法としては、こちら↓の図のような順でポイント交換を繰り返します。

三井住友カードのワールドプレゼントポイントは直接ANAマイルに交換することもできますが、別のサービスを経由してANAマイルにすることもできます。

その中で最も交換レートが良くなるのがこのルートです。

交換手順

  1. ワールドプレゼントのボーナスポイントをGポイントに交換
  2. GポイントをLINEポイントに交換
  3. LINEポイントをメトロポイントに交換
  4. メトロポイントをANAマイルに交換

という4回の交換をするとボーナスポイント200ポイント=810マイルのレート(0.81倍)で交換できます。

ボーナスポイントは直接ANAマイルに交換すると1ポイント=3マイル(0.6倍)ですから、レートはかなりUPします。

Gポイントというのは、ポイント交換サービスと呼ばれるA社のポイントをB社のポイントに交換したいという時の中継地点に使えるサービスです。(完全無料のサービスです)

Gポイント公式サイト

LINEポイントはLINEアカウントを持っていると使えます。

そして、メトロポイントからANAマイルに交換する時に必要になるのが「ソラチカカード」です。

ソラチカカードを持っているとメトロポイント:ANAマイル=1:0.9の高レートで交換できる優れもののカードです。

さらに詳しい交換の手順はこちら↓の記事をご覧下さい。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27

ちなみに、ソラチカカードがあればクレジットカードの利用額が少ない人でもがっつりマイルを貯める方法があります。

詳しくは↑の記事に合わせてまとまっていますので、ご覧下さい。

 

JCBの場合は直接メトロポイントに交換可能なため、三井住友カードよりもさらにシンプルかつ高いレートで交換可能です。

ただし、前述の通りボーナスポイントを得る機会がスターメンバーズしかないため、効果が限定的なのが残念です。

ANA一般カードの本当の実力まとめ

というわけで、まずはANA一般カードの年会費やマイル還元率をUPする方法を紹介しました。

まとめますと

  • マイル移行費用は3年分まとめることで削減可能
  • マイ・ペイすリボを使うと年会費が割引になる(VISA/MasterCardのみ)
  • マイル還元率は通常1.0%だが、VISA/Masterならマイ・ペイすリボ技で1.39%に
  • さらにソラチカカードを併用でマイル還元率は最大1.52%に(年会費2,160円プラス)

さらにANAカードにしかない特典もあります。

ANAカードの特典

  • 搭乗時フライトマイル+10%
  • 空港免税店5%OFF
  • 機内販売10%OFF
  • ANA FESTA 10%OFF
  • A-style 5%OFF
  • 旅行商品5%OFF
  • ビジネス公開講座15%OFF
  • 提携ホテル宿泊割引
  • レンタカー割引

普段ANAに乗る機会が多い方であれば魅力的な特典が満載です。

空港免税店5%OFFはたばこや酒にも適用されてお得です。

ここまでANA一般カードの年会費を下げる方法やマイル還元率を増やす方法をお伝えしたわけですが、

「それでも年会費に見合うマイルが貯まる気がしない」

「とはいえもっとコスパの良いカードはないんですか?」

という方の為に、カード利用でマイルを貯める究極の方法をこの後ご紹介したいと思います。

 

ちなみに、年会費無料でANAマイルを貯められるカードとしては、一般的にはこれらのカードが知られていると思います。

マイル還元率 0.6%

  • JCB CARD W
  • Orico Card THE POINT

 

マイル還元率 0.5%

  • ANAカード<学生用>
  • ANA JCB ZEROカード(18~29歳限定・5年限定)
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • Yahoo!JAPANカード
  • 楽天カード

しかし、マイル還元率が0.5%や0.6%ではマイルを貯める方法としては微妙です。

これ以上の還元率を実現できるカードをラインナップしました。

 

 

年会費無料かつ有効期限無しの「エブリプラス」

三井住友カードが発行する「エブリプラス」はマイル還元率が最大1.33%になる年会費無料のカードです。

リボ専用という若干癖のあるカードですが、ワールドプレゼントポイントが3倍(1,000円につき3ポイント=15円分=1.5%還元)と高還元が特徴です。

 

エブリプラスの基本スペック

カード名 エブリプラス
カード発行会社 三井住友カード
国際ブランド VISA
年会費 本会員:無料
家族会員:無料
入会資格 満18歳以上(高校生は除く)
電子マネー対応 iD、PiTaPa、WAON
ApplePay対応 iD、suica
チャージ 楽天Edy、モバイルsuica、nanaco、WAON
※ポイント付与無し
ETCカード 初年度無料、2年目以降は前年1回以上利用で無料
追加可能カード バーチャルカード
ポイント 毎月の決済額1000円(税込)毎に1ポイント
(ワールドプレゼントポイント)リボ手数料の支払いが含まれる場合:
決済額1000円(税込)毎に3ポイント
ポイント有効期限 ワールドプレゼント:獲得月から2年後の月末
海外旅行傷害保険
国内旅行傷害保険
航空機遅延保険
ショッピング保険 利用範囲:海外または国内でのリボ・分割払い
限度額:年間100万円
期限:購入から90日以内
免責:3,000円/回

エブリプラスは、公共料金や税金の支払い時やiD・ApplePayの利用にもしっかりポイントが付きます。

ただし、Suicaやnanacoへのチャージにはポイントは付きません。

エブリプラスも前述の前年利用額に応じたボーナスポイントが適用されます。

前年度(前年2月~当年1月)の支払い実績 ステージ 今年度の支払い額に応じた
ボーナスポイント
ポイント還元率
300万円以上 V3 50万円で150ポイント、
以降10万円ごとに30ポイント
1.65%
100万円以上300万円未満 V2 50万円で75ポイント、
以降10万円ごとに15ポイント
1.575%
50万円以上100万円未満 V1 50万円で50ポイント、
以降10万円ごとに10ポイント
1.55%

毎年50万円利用すればポイント還元率は1.55%、100万円なら1.575%、300万円で1.65%になります。

 

マイル還元率 0.9%にする方法(年会費無料)

エブリプラスは1ヶ月の請求額にリボ手数料が含まれる場合、1,000円毎に3ポイントが付与されます。

これをANAマイルに交換すると1ポイント=3マイルですので、1,000円毎に9マイル(マイル還元率 0.9%)になります。

前年の利用額によるボーナスポイントを考慮するとマイル還元率はもう少し高くなります。

前年度(前年2月~当年1月)の支払い実績 ポイント還元率 マイル還元率
300万円以上 1.65% 0.99%
100万円以上300万円未満 1.575% 0.94%
50万円以上100万円未満 1.55% 0.93%
50万円未満 1.5% 0.90%

他の年会費無料のカードはマイル還元率0.5~0.6%のものがほとんどですので、圧倒的に貯まりやすいカードです。

注意点としては、リボ専用カードということでリボ払いに馴染みのない方にはとっつきにくいということです。

リボ払いというのは、予め設定した金額だけを毎月払うので、払う金額よりもカード利用額が多い場合に残った残債に金利手数料が発生するという仕組みです。

エブリプラスはその手数料が1円以上の時にポイント3倍になるので、裏をかいて「毎月の支払い額を調整して手数料が1円になるように調整する」運用をすれば、最少コストでポイントをザクザク貯められるというわけです。

実際には毎月の支払い額の増額設定は1,000円単位のため、手数料が数円あるいは10円をちょっと超えてしまうこともありますが、それでももらえるポイントに比べれば安いものです。

やり方は毎月26日~月末の間に三井住友カードの管理画面(Vpass)にログインして請求額を設定するだけなので、慣れてしまえばとても簡単にマイル還元率を重視するなら是非やって欲しい技です。

① Vpassの支払い金額変更画面で「追加お支払い可能額」を確認(この画面では75,960円)

② 次の画面で「ご希望の追加お支払い金額」欄に①の金額のうち100~1,099円だけ残るようにして設定(先ほどの75,960円のうち960円を引いた7万5,000円を追加支払い額に設定)

機械的に金額を入力するだけですので、1ヶ月に1回、3分もあればできる作業です。

これによってかかる手数料は毎月1円~10数円です。

これをやるだけで、ポイント3倍、マイル還元率0.9%はかなりコスパが良いと思います。

ただし、この設定をやり忘れると本来支払うべき金額の年利18%(1ヶ月分でおおよそ1.5%)ものリボ手数料を取られますので、注意が必要です。

また、カード発行後最初の請求時もリボ手数料が発生しないので、最初の1ヶ月のマイル還元率は0.3%になってしまいます。

マイ・ペイすリボの活用方法について、具体的な方法はこちら↓の記事で紹介していますのでご覧下さい。

ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードのメリットとデメリットと裏技

2019.04.16

他の年会費無料のクレジットカードのマイル還元率はせいぜい0.6%ですからエブリプラスでこの方法を実施してのマイル還元率0.9%以上はかなり強力です。

ただし、ANA一般カードで同じくマイ・ペイすリボを利用すればマイル還元率1.3%以上ですから、年会費無料のエブリプラスでコツコツ貯めるのか、ANA一般カードで年間約3,500円(3年に1回マイル移行する場合)をかけてハイペースに貯めるかは意見の分かれるところだと思います。

 

マイル還元率 1.21%にする方法

エブリプラスのカード利用で貯まるワールドプレゼントポイントも前述のソラチカルートでANAマイルにすることが可能です。

100ポイント=405マイルですので、1,000円で3ポイント貯まるエブリプラスは、1,000円利用毎に12.15マイル貯まる計算になります。

前年利用実績によるボーナスポイントも含めて考えてみます。

前年度(前年2月~当年1月)の支払い実績 ポイント還元率 マイル還元率
300万円以上 1.65% 1.336%
100万円以上300万円未満 1.575% 1.275%
50万円以上100万円未満 1.55% 1.255%
50万円未満 1.5% 1.215%

マイル還元率は1.215%~1.336%になります。

先ほどの方法ではマイル還元率は0.9%~でしたからかなりUPになります。

ただし、このルートでの交換には年会費2,160円(税込)のソラチカカードが必要になります。

ANA一般カードで同じようにリボとソラチカカードを活用した場合、マイル還元率1.4~1.52%です。(年間約3,500円費用が多くかかります)

若干マイル還元率は劣りますが、エブリプラスの年会費は無料かつマイル移行費用もかかりませんので、コスパはかなり良いと思います。

 

有効期限を延ばす方法

ANAカードでマイルを貯める時に気になるのが有効期限です。

ワールドプレゼントポイントの有効期限は2年、ANAマイルの有効期限は3年ですから最大で5年間貯めることができます。

これだけの期間があればある程度マイルを貯めることができますが、「家族でハワイに行きたい」「ファーストクラスに乗ってみたい」という場合はもっと長い期間が必要な場合もあります。

ANAカードでマイルを貯める場合は有効期限を延ばすことはできませんが、エブリプラスの場合はそれが可能です。

その方法がこちら。

ワールドプレゼントポイントとGポイントは相互に交換可能です。

しかもどちらに交換する場合も手数料がかかりません。

Gポイントの有効期限は、「最後に交換、取得もしくは利用した日より12カ月」ということですので、1年に1回交換すれば大丈夫です。

相互交換を繰り返せば、有効期限を実質無期限にできます。

また、こちら↓の記事で紹介している方法でがっつりマイルを貯めることも可能です。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27

ちなみに、厳密にはANAカードで貯めた場合でもソラチカカードを保有していれば有効期限を延ばすことは可能です。

やり方は、ANAマイル⇄メトロポイントの相互交換です。

ただしこの場合、メトロポイントからANAマイルに交換する際に10%減ってしまうのでやむを得ない場合以外は利用しないのが得策です。

エブリプラスのカード発行の際はこちら↓を経由して発行すると、タイミング次第でカード会社のキャンペーンと併せて1万ポイント以上もらえます。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27



年会費無料のゴールドカード「エポスゴールドカード」

エポスゴールドカードはエポスカードが発行するクレジットカードです。

通常年会費は5,400円(税込)ですが以下の条件で年会費無料になります。

  • 発行後年間利用額が50万円以上を達成した場合、その後永年無料
  • エポスカードからのインビテーション(招待)を受けて入会した場合

エポスゴールドカードは通常ポイントは1回の買い物毎に200円につき1ポイント(1円分)の還元率0.5%とかなり渋いですが、工夫次第でポイント還元率3.0%のとんでもカードに化けます。

 

エポスゴールドカードの基本スペック

カード名 エポスゴールドカード
カード発行会社 エポスカード
国際ブランド VISA
年会費 本会員:無料
家族カード:無し
入会資格 満20歳以上(学生は除く)
電子マネー対応 無し
ApplePay対応 QUICPay、suicaアプリにて利用可
チャージ 楽天Edy、モバイルsuica、au WALLET
へのチャージでも通常通りポイント付与
ETCカード 年会費無料
追加可能カード バーチャルカード
エポスVISAプリペイドカード
ポイント 買い物毎に200円(税込)につき1ポイント

リボ払いの場合:
買い物毎に200円(税込)につき2ポイント

ポイント有効期限 無期限
海外旅行傷害保険 <自動付帯>
死亡・後遺障害:最高1,000万円
傷害治療費用:300万円
疾病治療費用:300万円
賠償責任:2,000万円
携行品損害:20万円(免責3,000円)
救援者費用:100万円
国内旅行傷害保険
航空機遅延保険
ショッピング保険

 

年間利用額達成でボーナスポイント付与

エポスゴールドカードは年間の利用金額に応じてボーナスポイントが付与されます。

  • 年間50万円以上で2,500ポイント
  • 年間100万円以上で10,000ポイント

これで還元率 +1.0%になります。(ジャスト100万円利用した場合)

 

特定ショップの利用でポイント3倍

エポスゴールドカードには「選べるポイントアップショップ」というプログラムがあります。

対象ショップから最大3つを選ぶと、その3店舗でエポスゴールドカードを利用した時のポイントが通常の3倍(200円毎に3ポイント)になります。

対象ショップは、スーパー(イオン、イトーヨーカドー、西友、マルエツなど)、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミマなど)、ドラッグストア(マツキヨ、スギ薬局、ウェルシア薬局など)、家電量販店(ヤマダ、ヨドバシ、ビックカメラなど)、ホームセンター(ニトリ、島忠、ビバホーム、東急ハンズ、ロフトなど)、ショッピングビル(マルイ、ドンキホーテ、アウトレットなど)、専門ショップ(しまむら、西松屋、グッチ、ABCマート、ユニクロ、ユナイテッドアローズなど)、公共料金(電気、ガス、水道など)、交通(JR、JAL、ANAなど)、自動車(トヨタ、ホンダ、日産、ENEOS、出光、ETCなど)、保険(生命保険、医療保険など)、ホテル、レジャー(東京ディズニーリゾート、USJ、イープラス)など非常に多くの店舗があり、選ぶのに困るほどです。(これらほんの一部です)

指定できるのは最大3店舗ですが、途中で変更も可能です。(1度変更すると3ヶ月は変更不可)

モバイルSuicaへのチャージ・・・電車のみならず様々なショップで利用可能

ヤフー公金支払い・・・ふるさと納税や自動車税、住民税などの支払い

これらも対象のため、使い方次第では対象店舗だけで年間100万円以上の利用も可能です。

選べるポイントアップショップ一覧はこちら

これで還元率+1.0%になります。

 

リボ払いでポイント還元率0.5%

エポスカードはリボ払いにすると200円毎にプラス1ポイントもらえます。

エポスカードのリボ払いは繰り上げ返済をすればリボ手数料ゼロにできます。

やり方は、「毎月の締日の翌日(28日)以降、8月5日までの間に請求予定の金額すべてをATMで振り込む」という方法です。

毎月忘れず繰り上げ返済すれば、コストゼロで追加ポイントをもらえます。

これは通常のエポスカードでも使える技です。

これで還元率+0.5%です。

 

ポイント還元率は最大3.0%

まとめますと、

通常ポイント 200円毎に1ポイント 還元率 0.5%
年間利用額 50万円以上で2,500ポイント
or
100万円以上で10,000ポイント
還元率 +0.5%
or
還元率 +1.0%
選べるショップ 対象ショップでの利用で3倍(+2ポイント) 還元率 +1.0%
リボ払い 200円毎に1ポイント 還元率 +0.5%

ジャスト年間100万円全てを選べるポイントアップショップで利用して、リボ払いすれば還元率 3.0%になります。(理論的には)

しかも、エポスゴールドカードのポイントは有効期限がありません。

  • 年会費無料
  • 最大3.0%ポイント還元(100万円利用時)
  • 有効期限無し

これがエポスゴールドカードの実力です。

 

ANAマイル還元率は?

さて、エポスゴールドカードで貯めたポイントをマイルにする場合ですが、ANAマイルへの交換レートは1,000ポイント=600マイルです。

従って、マイル還元率は最大で1.8%です。(年間100万円利用の場合)

この還元率は一部のプレミアムカードを除いて、ANAゴールドカードでも到達できない、高還元率です。

ポイント有効期限がありませんので、じっくり貯めてファーストクラスや夫婦でのビジネスクラスに使うことも可能です。

最大1.8%は究極の例ですが、各条件でのマイル還元率はこのようになります。

年間利用額 選べるショップ リボ払い ポイント還元率 マイル還元率
100万円 100万円 有り 3.0% 1.8%
100万円 無し 2.5% 1.5%
50万円 無し 2.0% 1.2%
0円 無し 1.5% 0.9%
0円 有り 2.0% 1.2%

先ほどのエブリプラスは毎月リボ手数料の調整をやる必要がありましたが、エポスゴールドカードはリボ払いにしなくても100万円以上利用すれば高い還元率にすることができます。

 

エポスゴールドカードの嬉しい特典

エポスゴールドカードはポイント以外にも特典が充実しています。

① マルイ・モディでの利用でポイント2倍、選べるポイントアップショップと併用すると200円毎に4ポイント

② 年4回エポスカード会員限定「マルコとマルオの7日間」期間中のショッピングが何度でも10%OFF

③ カードを持っているだけで自動付帯される海外旅行保険

エポスゴールドカード エポスVisaカード
傷害死亡・後遺傷害 最高1,000万円 最高500万円
傷害治療費用
1事故の限度額
300万円 200万円
疾病治療費用
1疾病の限度額
300万円 270万円
賠償責任(免責なし)
1事故の限度額
2,000万円 2,000万円
救援者費用
1旅行・保険期間中の限度額
100万円 100万円
携行品損害(免責3,000円)
1旅行・保険期間中の限度額
20万円 20万円

 

エポスゴールドカードを年会費無料で持つ方法

エポスゴールドカードを永年年会費無料で持つには、エポスからインビテーションをもらうか、有料発行後年間50万円以上利用する必要があります。

一度有料(年会費5,400円)で発行してから年間50万円以上利用する方法は、間違いなく永年年会費無料にすることができ安心です。(初年度に年会費が発生しますが、ポイント還元率が高いのでエポスカードの決済でインビテーションを待つよりも効率的です)

最初からエポスゴールドカードを永年無料で持つためには、まずはエポスVISAカードを発行して、ある程度使い込む必要があります。

年間50万円以上利用すればインビテーションが届くのが基本だと思われますが、人によってそれよりも少ない利用額でも届いたり、逆にいくら使い込んでも届かない人もいるようです。

公共料金や携帯料金など月々の支払いにエポスカードを登録するとインビテーションが届きやすいという噂もあります。

どちらの方法でも、年会費無料ですから持っておいて損のないカードです。

カード発行の際はこちら↓を経由して発行するとカード会社のキャンペーンと併せて1万ポイント以上もらえます。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27



 

マイル交換レートが高い「JQエポスゴールドカード」

エポスゴールドカードはポイント還元率が高く素晴らしいのですが、ANAマイルへの交換レートが0.6倍なのが残念なポイントです。

そのデメリットを消してくれるのが「JQエポスゴールドカード」です。

JQエポスゴールドカードは、JR九州とエポスカードが提携して発行しているカードで、一般カードであるJQエポスカードの上位版です。

他のエポスカードと重複保有ができませんので、エポスゴールドカードまたはJQエポスゴールドカードどちらかひとつだけ保有可能です。

エポスゴールドカードと同様、年会費無料です。

このJQエポスゴールドカードは、公式サイトが存在しない、知る人ぞ知るカードです。

 

JQエポスゴールドカードのマイル還元率

JQエポスゴールドカードのポイントルールはエポスゴールドカードと同一です。

従って、エポスゴールドカードと同じように以下の条件でポイント還元率は最大3.0%になります。

通常ポイント 200円毎に1ポイント 還元率 0.5%
年間利用額 50万円以上で2,500ポイント
100万円以上で10,000ポイント
還元率 +0.5%
還元率 +1.0%
選べるショップ 対象ショップでの利用で3倍(+2ポイント) 還元率 +1.0%
リボ払い 200円毎に1ポイント 還元率 +0.5%

JQエポスゴールドカードの場合、エポスポイントではなく「JRキューポ」というポイントが貯まります。

貯まったJRキューポはエポスポイントに等価(1:1)で交換することも可能ですが、Gポイントにも等価で交換可能です。

Gポイントは前述の通りこちら↓の手順で0.81倍でANAマイルに交換可能です。

※交換の詳しい手順はこちら↓をご覧下さい。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27

この方法でANAマイルに交換すれば、ポイント還元率 最大3.0%ですので、マイル還元率は 最大2.43%になります。

マイル還元率が常時2%のANAダイナースプレミアムカード(年会費:167,400円)を超える還元率です。

2.43%は理論上の最大ですので、実際は利用の状況によってこのように変わります。

年間利用額 選べるショップ リボ払い ポイント還元率 マイル還元率
100万円 100万円 有り 3.0% 2.43%
100万円 無し 2.5% 2.025%
50万円 無し 2.0% 1.62%
0円 無し 1.5% 1.215%
0円 有り 2.0% 1.62%

このルートでの交換にはソラチカカード(年会費2,160円)が必要になりますので注意が必要です。

JRキューポの有効期限は「獲得の翌年度末」ですが、JRキューポ⇄エポスポイントの相互交換可能で、かつエポスポイントにした場合は無期限ですので、じっくり貯めることが可能です。(Gポイントも実質有効期限無しですのでガンガン移行しても問題ありません)

というわけで年会費無料で実質最強はこのJQエポスゴールドカードです。

 

JQエポスゴールドカードの入手方法

ただし、JQエポスゴールドカードは入手のハードルが高めです。

一般申し込みは受け付けていないため、基本的には一般カードのJQエポスカードを発行し、インビテーションを待つしかありません。

エポスゴールドカードと同様に年間50万円以上の利用がひとつの目安だと思われますが、その基準は明らかになっていません。

また噂レベルですが、エポスゴールドカードを発行済みの人が、アミュプラザ(博多・おおいた・鹿児島)のJQカードカウンターに行って相談するとJQエポスゴールドカードに切り替えしてくれるという話もあるようです。(こちら筆者未確認の情報です)

JQエポスゴールドには、エポスゴールドカードと同一の特典(マルイでの利用や海外旅行保険など)に加えて、以下の施設でのお買い物がお得になる特典も付帯されています。

  • 『アミュプラザ博多』『アミュエスト』『博多デイトス』『デイトスアネックス』にていつでも5%OFFもしくは3%OFF、年に数回10%OFF
  • 『アミュプラザおおいた』にてカード発行後1ヶ月間&毎週日曜日 5%OFF、年に数回10%OFF
  • 『アミュプラザ鹿児島』にてカード発行後1か月間または年間100日間 5%OFF

カード発行の際はこちら↓を経由して発行すると数千円分のポイントをもらえます。

2019年版新ソラチカルート(LINEルート)を解説!年間21.6万マイルを生み出すソラチカルートとは?

2019.03.27

 

手間無し簡単「リーダーズカード」

リーダーズカードの基本スペック

カード名 リーダーズカード
カード発行会社 ジャックス
国際ブランド マスターカード
年会費 本会員:初年度無料、2年目以降 2,700円(税込)
家族会員:初年度無料、2年目以降 432円(税込)※ただし年間30万円以上の利用で翌年無料
入会資格 年齢18歳以上(除く高校生)で電話連絡可能な方
電子マネー対応 無し
ApplePay対応 QUICPay、suicaアプリにて利用可
チャージ nanaco、suica、楽天Edy

※Suicaチャージ時ポイント付与(1,000円=11ポイント)

※nanacoチャージ時ポイント付与(1,000円=3ポイント)

ETCカード 年会費無料
追加可能カード
ポイント 請求額の1000円(税込)につき11ポイント
ポイント有効期限 獲得より24ヶ月
海外旅行傷害保険 <自動付帯>
死亡・後遺障害:最高2,000万円
傷害治療費用:最高200万円
疾病治療費用:最高200万円
賠償責任:最高2,000万円
携行品損害:最高20万円(免責3,000円)
救援者費用:最高200万円
国内旅行傷害保険 <利用付帯>
死亡・後遺障害:最高1,000万円
傷害入院日額:5,000円
手術:最高20万円
傷害通院日額:3,000円
航空機遅延保険
ショッピング保険

初年度年会費無料、2年目以降は通常2,700円(税込)ですが前年に30万円以上利用していると無料になります。

 

リーダーズカードのANAマイル還元率

リーダーズカードは毎月の請求金額1,000円毎に11ポイントが付与されます。

リーダーズカードポイントは請求額が値引きされるキャッシュバックの他に、GポイントまたはANAマイルに交換できます。

3,500ポイント ⇒ 4,000 Gポイント 還元率:1.257%

3,500ポイント ⇒ 2,400 ANAマイル マイル還元率:0.754%

還元率はエブリプラスよりも低いですが、リーダーズカードはリボではなく通常のカード支払いでいけますので、リボに抵抗のある人にはオススメのカードです。

またリーダーズカードのポイントから直接ANAマイルに交換できますので、手間もかかりません。

ポイントの有効期限が2年+ANAマイル移行後2年の最長4年となっていますが、エブリプラス、エポスゴールドカード、JQエポスゴールドカードを除いて、年会費無料かつ手間なく貯められるカードとしては優良カードです。

 

リーダーズカードのANAマイル還元率UP方法

リーダーズカードポイントを直接マイルに交換するとマイル還元率は0.754%ですが、Gポイントを経由してANAマイルに交換すると1.01%です。

方法は先ほどと同様です。※ソラチカカードの年会費 2,160円(税込)が必要です。

公式サイトではジャックスモール経由でネットショッピングした場合はポイント還元率+0.5%を謳っていますが、これについては同様のサービスが三井住友カードやJCBにもあるため、ここでは割愛します。

 

まとめ

ANA一般カードの年会費やマイル移行費用の削減方法、そしてマイル還元率のUP方法、さらに年会費無料でANAマイルを貯められるカードを紹介してきました。

ここで各カードの年会費やマイル還元率などをまとめてみました。

カード名 年会費 マイル移行費 費用合計 マイル還元率 条件 備考
ANA一般カード(VISA/Master)
※標準の方法での利用
2,160円 6,480円
※毎年移行
8,540円 1.0%~1.09%
ANA一般カード(VISA/Master)
※マイ・ペイすリボ活用
1,107円 2,160円
※3年に1回移行
3,467円 1.3~1.39% リボ手数料支払い
マイペイすリボ割引適用
有効期限最大4年
ANA一般カード(VISA/Master)
+ソラチカカード
1,107円
+2,160円
2,160円
※3年に1回移行
5,627円 1.4~1.52% リボ手数料支払い
マイペイすリボ割引適用
有効期限最大4年
エブリプラス 永年無料 0円 200円 0.9~0.99% リボ手数料支払い 実質有効期限無し
エブリプラス
+ソラチカカード
永年無料
+2,160円
0円 2,360円 1.215~1.336% リボ手数料支払い
+ソラチカカード併用
実質有効期限無し
エポスゴールドカード 永年無料
※インビの場合
0円 0円 0.9~1.8% 年間100万円利用  有効期限無し
JQエポスゴールドカード
+ソラチカカード
永年無料
+2,160円
0円 2,160円 1.215~2.43% 年間100万円利用 有効期限無し
リーダーズカード 無料
※年間30万円以上
0円 0円 0.754% 年間30万円以上利用 有効期限最大4年

※リボ手数料の支払いは毎月数円~10数円のため、年間最大200円で計算

まずANA一般カードを何の工夫もなく利用すると非常にコスパが悪くなります。

最低限、マイ・ペイすリボによる年会費割引と手動によるマイル移行費用の削減でコストを抑えたいところです。

ANAカードを持たなくてもマイル還元率が高いカードがいくつかあります。

一番わかりやすいのはリーダーズカードですが、マイル還元率 0.754%ともう一声欲しいところです。

リボ手数料で年間100~200円だけ掛かるのと少し手間が増えますが、エブリプラス単体持ちはマイル還元率0.9~0.99%とコスパが良く、かつ有効期限無期限にでき、使い勝手が良いです。

年間100万円ちょうどの利用(あるいは選べるポイントアップショップでの利用)であればエポスゴールドカードまたはJQエポスゴールドカードが最大2.43%と最強のマイル還元率を叩きだせます。

2 件のコメント

    • 返信が遅くなりました。
      エポスカードのペイジーはリボ返済にも使えます!
      次回更新の際、反映したいと思います。

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