陸マイラーになること10数年、ついにANAファーストクラスに乗ることができました!!
まさか自分がファーストクラスに乗れる日が来るなんて。
実現できたのは紛れもなく“マイルのおかげ”です。
今回は、ANAの国際線ファーストクラス搭乗記、そして如何にしてマイルを貯めて発券したのか、その全貌をお届けしたいと思います。
Contents
ANAファーストクラス運航路線と機材
路線
まずはANAの国際線ファーストクラスが設定されている路線を紹介したいと思います。
地域 | 都市 | 路線 | 便数 |
---|---|---|---|
アメリカ | ニューヨーク | 羽田~ニューヨーク | 1往復/日 |
成田~ニューヨーク | 1往復/日 | ||
シカゴ | 羽田~シカゴ | 1往復/日 | |
成田~シカゴ | 1往復/日 | ||
ロサンゼルス | 羽田~ロサンゼルス | 1往復/日 | |
成田~ロサンゼルス | 2往復/日 | ||
サンフランシスコ | 成田~サンフランシスコ | 1往復/日 | |
ワシントンD.C. | 成田~ワシントンD.C. | 1往復/日 | |
ヒューストン | 成田~ヒューストン | 1往復/日 | |
ヨーロッパ | ロンドン | 羽田~ロンドン | 1往復/日 |
フランクフルト | 羽田~フランクフルト | 2往復/日 | |
ハワイ | ホノルル | 成田~ホノルル ※5/24以降 | 3往復/週 |
成田~ホノルル ※7/1以降 | 10往復/週 |
たったこれだけです。
日本国内は羽田または成田からの出発・到着しかなく、海外はほとんどがアメリカで、ヨーロッパでもロンドンとフランクフルトのみとなっています。
意外にもパリ路線にも設定がなく、さらにアジア・オセアニアは1便も設定がありません。(以前はシンガポール路線にはありました)
機材
A380就航前は、ファーストクラスが設定されている機材は「ボーイング777-300ER」のみです。

トリプルセブンと呼ばれる、A380導入前ではANAが運航している最も大きな機材です。
全264席タイプ、250席タイプ、212席タイプの3タイプがありますが、いずれもファーストクラスは8席となっていて、全クラス中一番前に配置されています。

エコノミークラスのおおよそ6席分を使う贅沢な設計となっています。
2019年5月24日以降はホノルル線に導入されるA380にもファーストクラスが設定されます。

こちらは総2階建てで全540席、ファーストクラスは2階部分の先頭に8席あります。

ボーイング777-300ERもA380-800もファーストクラスは8席のみとなっていて、運航路線も少ないことからANAのファーストクラスは非常に希少なシートとなっています。
特典航空券の必要マイル数と席数
必要マイル数
そんなANAのファーストクラスですが、マイルを使った特典航空券で乗ることができます。
特典航空券を発券する際に必要なマイル数(往復)がこちらです。
路線 | クラス | シーズン | 必要マイル数(往復) |
---|---|---|---|
北米全路線 | エコノミー | ローシーズン | 40,000 |
レギュラー | 50,000 | ||
ハイシーズン | 55,000 | ||
プレミアムエコノミー | ローシーズン | 62,000 | |
レギュラー | 72,000 | ||
ハイシーズン | 77,000 | ||
ビジネスクラス | ローシーズン | 75,000 | |
レギュラー | 85,000 | ||
ハイシーズン | 90,000 | ||
ファーストクラス | ローシーズン | 150,000 | |
レギュラー | 150,000 | ||
ハイシーズン | 165,000 | ||
ヨーロッパ全路線 | エコノミー | ローシーズン | 45,000 |
レギュラー | 55,000 | ||
ハイシーズン | 60,000 | ||
プレミアムエコノミー | ローシーズン | 67,000 | |
レギュラー | 77,000 | ||
ハイシーズン | 82,000 | ||
ビジネスクラス | ローシーズン | 80,000 | |
レギュラー | 90,000 | ||
ハイシーズン | 95,000 | ||
ファーストクラス | ローシーズン | 165,000 | |
レギュラー | 165,000 | ||
ハイシーズン | 180,000 | ||
ホノルル | エコノミー | ローシーズン | 35,000 |
レギュラー | 40,000 | ||
ハイシーズン | 43,000 | ||
プレミアムエコノミー | ローシーズン | 53,000 | |
レギュラー | 58,000 | ||
ハイシーズン | 61,000 | ||
ビジネスクラス | ローシーズン | 60,000 | |
レギュラー | 65,000 | ||
ハイシーズン | 68,000 | ||
ファーストクラス | ローシーズン | 120,000 | |
レギュラー | 120,000 | ||
ハイシーズン | 129,000 |
往復ともファーストクラスの場合、必要マイル数は120,000~180,000マイルです。(マイルの他に諸税や燃油サーチャージが必要です)
往復で異なるクラスに搭乗する場合は、必要マイル数の平均値になります。
例えば、往路だけファーストクラス、復路はエコノミーとした場合、北米路線なら最低95,000マイル~搭乗できます。
ファーストクラスは普通に航空券を購入すると100万円以上しますが、マイルであればその10分の1で発券できます。
※ホノルル路線は時期によって30万円台~のファーストクラス運賃がありますが、この航空券は予約変更不可&払い戻し手数料が発生するタイプのため使い勝手が非常に悪いです(対して特典航空券は予約変更可&3,000マイルの手数料で払い戻し可)
特典航空券の座席数
特典航空券のファーストクラスに与えられている席数は、状況によってこれよりも多かったり少なかったりすることもあると思いますが、基本的には各便2席です。
ですので、家族4人での利用は難しいと思います。
人気路線のニューヨークやフランクフルトはかなり早い段階で予約しないと席の確保が難しいですが、それ以外の路線は直前でもポツポツ空いていて、案外取れやすい印象があります。
ファーストクラスへの道は「必要マイル数を貯める」ことが最大の難関かと思います。
ANAマイルの貯め方
10~15万ものマイルを貯めるには、こちら↓の記事で紹介している方法が非常に有効です。
世の中にも広く認知されている“クレジットカードで貯める方法”ですと、1,000万円もの買い物をしない限り貯まりませんが、こちらの方法であれば1年あれば十分に貯められます。
我が家では夫婦で実践していますので、年間40万マイル貯めることができています。
「ファーストクラスに乗ってみたい!」「マイルが貯まる前に有効期限切れになってしまう」といった方は是非試してみて下さい。
ついに発券!! ANA国際線ファーストクラス
マイルは順調に貯まっていくのですが、ファーストクラスは前述の通り家族全員マイルの特典で乗ることができないため、これまで乗る機会がありませんでした。
が、今回奇跡的にその機会をもらうことができました。(本当に妻に感謝です)
できればニューヨークまたはフランクフルトが良かったのですが、4ヶ月ほど前の予約時点でかなり特典航空券の席は埋まっていて、残念ながら日程が合わず、ヒューストン行きにしました。

ファーストクラス搭乗は成田~ヒューストン行きのNH174便。
ヒューストンではNASA・ジョンソン宇宙センター観光やテキサスビーフを楽しみます。(これはこれで滅茶苦茶楽しかったです)
復路はビジネスクラスにして必要マイル数を抑える作戦です。
また、ユナイテッド航空のポラリスラウンジに行ってみたいという理由で、あえてシカゴ経由にしました。(ヒューストンから成田直行の場合、ユナイテッドの地味なラウンジになるようです)
使用したマイルは127,500マイル、それと別に諸税・燃油サーチャージが38,980円でした。
(燃油サーチャージが比較的高い時期でしたので、安い時なら1~2万円ぐらいでいけます。)
諸税・燃油サーチャージはエコノミークラスでもファーストクラスでも同じですので、ファーストクラスのお得感が際立ちますね。
ちなみにファーストクラス行きのチケットを有償で買うと軽く100万円を超え、高い時は300万円にもなります。
マイルの力恐るべし。
ANAファーストクラスのチェックイン(ANA SUITE CHECK-IN)
2019年2月19日、人生初のファーストクラス搭乗の日。
ファーストクラスはチェックインから違います。
成田空港の場合、こちらの通称Zカウンター(正式名称はANA SUITE CHECK-IN)と呼ばれる専用の入場口から入ります。

- ANAファーストクラス搭乗者とその同行者1名
- ANA運航便に搭乗するANAダイヤモンド会員とその同行者1名
本当にごく一部の人しか入れないプレミアムなカウンターです。
中に入るとスタッフがお出迎え、カウンターまで案内してくれました。
1グループずつ独立したカウンターでチェックインをします。(同行者は反対側のソファーで座って待つことができます)

自分のようなバックパッカーは場違い感がハンパじゃありませんw
スタッフも充分に配置されていますので、チェックインで待たされることはほぼないのではないでしょうか。
おしぼりの提供もありました。

預ける手荷物にはこちらの「FIRST」の優先タグが付きますので到着空港で1番に受け取ることができます。

最近はWEBでのチェックインが当たり前になってきていますので、預ける荷物がなければカウンターに立ち寄る理由がなくなってきてますが、これを頂くためにカウンターで手続きをしました。

「F」の文字が輝いて見えますw
チェックインの後は、Zカウンターと直結している専用の保安検査場、そして出国審査を通過します。
チェックインと保安検査は出国前に最も時間を要するところですが、ファーストクラスは待ち時間ゼロ、NOストレスでした。
ちなみに、羽田空港にはZカウンターのような完全に独立したエリアはなく、ビジネスクラスの隣にあるファーストクラスカウンターを利用することになります。
ANAファーストクラスのラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)
出国後は、ファーストクラスの楽しみのひとつ「ANA SUITE LOUNGE(ANAスイートラウンジ)」に向かいました。
ANA SUITE LOUNGEはANAが提供する最上級のラウンジです。(国内線にもありますが、国際線の方がより豪華です)
このラウンジを利用できるのは
- ANA運航便のファーストクラス搭乗者と同行者1名
- ANA運航便に搭乗するANAダイヤモンドメンバーと同行者1名
- ANAライフタイムマイルが200万LTマイル達成者(本人のみ)
- ANA SUITE LOUNGE利用券保有者 ※2019年以降無くなるようです
となっており、ANA SUITE CHECK-INと同様滅多に入ることのできない場所です。
私は今回が初めての利用でした。
場所
成田空港第1ターミナルには2箇所(南ウイングの第4サテライトと第5サテライト)にANA SUITE LOUNGEがあります。

搭乗ゲートに近いラウンジに行くのが普通だと思いますが、中々ない機会ですので両方とも訪問してみました。(第4サテライトと第5サテライトは地下通路で繋がっているので歩いて10分掛からず移動できます)
いずれのラウンジも搭乗ゲートのひとつ上の4Fにあり、エレベータを上がるとお洒落な雰囲気のエントランスがあります。
内観

カウンターで搭乗券を確認して頂き入室します。

ラウンジに入るとスタッフの方が席に案内してくれました。
ブッフェテーブルに近く食事を取りやすい席もあれば、窓際で離着陸する飛行機を眺められる席など様々な席があります。

席に到着後、おしぼりの提供とファーストドリンクのオーダーをとって、席まで運んできてくれます。

ビジネスクラス用のANA LOUNGEではこのようなサービスはないのですが、入室直後からドリンクを取りに行ったりとバタバタすることなく、ゆっくりと過ごすことができました。
ちなみに、ファーストオーダーでシャンパンをお願いした場合はシャンパングラスで提供して頂けるようでした。
この後はセルフサービスになります。
食事(朝食)
食事はOPENから11時までは朝食、その後はホットミールやヌードルメニューなども充実します。
私は朝食の時間帯に訪問しました。


パンはもちろん、アペタイザーもありますし、サラダ、卵料理、日本食、カレー、チーズなどかなり充実しています。
オーダーしてから作ってくれるヌードルバーもやっていました。

きつねそば、カレーうどん、とんこつラーメン、チキンカレーなどがありました。
色々食べたかったのですが、この後機内食が待ってますので、控えめにしました。

鴨肉のスモーク、それにスクランブルエッグがトロトロかつ濃厚でとても美味しかったです。
クロワッサンも食べましたが外パリ中モチ、バターの風味も効いていて高級店のそれでした。
11時以降はさらにメニューが増えます。
ヌードルバーではパスタ、ハンバーガー、グラタン、海鮮丼などがオーダー可能になりますし、ブッフェテーブルの方はホットミールやサンドイッチ、デザートなどが追加されます。
ANA SUITE LOUNGEをより楽しむなら昼以降がオススメです。
ハーゲンダッツは終日食べ放題です。

ちなみに、羽田空港の国際線ANA SUITE LOUNGEでは本格ディナーを食べられる「ダイニングh」というサービスがあります。

利用時間:19時30分~24時30分 *ラストオーダーは24時00分
数量限定の和牛ステーキや高級食材を使用した料理などもあり、非常に混雑しているようです。
深夜便ですとファーストクラスでもコース料理の提供がありませんので、深夜便の場合は羽田発でこちらのサービスを利用するのが良さそうです。
アルコール
お酒も通常のANAラウンジよりも高価なものが並びます。


シャワールーム
ANA SUITE LOUNGEにもシャワールームがあります。
成田空港の場合、第4サテライトの方はスイートラウンジ専用のシャワールームですが、第5サテライトはANA LOUNGEと共用のシャワールームになるようです。

設備的にはANA LOUNGEとANA SUITE LOUNGEで差はない印象です。
アメニティセットは、スイートラウンジの方が高級なものを頂けるようです。


その他
時間があったのでスイートラウンジ内を探検してみました。

個室ブース

マッサージチェア

コンシェルジュデスク
これらは第5サテライトにはありますが、第4サテライトにはありませんでした。
第4サテライトの方がコンパクトな為、施設的には第5サテライトの方が充実している印象でした。
ANA SUITE LOUNGEは
- ゆとりのスペースとシートで静かに過ごせる
- 行き交う飛行機を一望できる
- 搭乗ゲートに近い立地
- 美味しいお酒と食事
など、フライト前にテンションを上げてくれる素晴らしい空間でした。
ANAファーストクラスの搭乗
スイートラウンジを満喫し、搭乗開始の10分程前に搭乗ゲートに到着しました。
ファーストクラス搭乗者はダイヤモンドメンバーと同じく一番始めに搭乗できます。(その前に小さい子供連れや障がい者の事前改札があります)

こちらが搭乗した機材「ボーイング777-300ER」。

機内への乗り込み口はファーストクラス専用になります。
ここからは本当にファーストクラス搭乗者だけの空間になります。

機内に入ると、チーフパーサーさんのお出迎えがありました。
年齢で判断したのか、名前を聞かれることもなく「2Aですね!」と席まで案内して頂きました。

上着を預かって頂いたり、荷物を整理した後、ご挨拶がありました。
会話の流れで初めてのファーストクラスということをお伝えしたところ、記念撮影をして頂きました。(正直物凄く恥ずかしかったです)

全く堅苦しくなく、笑顔満点のMさん。
初めてのファーストクラスで肩に入っていた力が一気に抜けました。(さすがです)
続いて、パジャマへの着替えを聞かれましたので、即答で「はい!」と。
パジャマでリラックスして過ごすのがファーストクラス流のようです。
着替えスペースとなるトイレが空いたところで案内して頂き、着替え後は「お召し物をお預かりしますね」と綺麗に畳んで収納して下さいました。
着替え完了!

そのあとはウェルカムドリンクや雑誌・新聞の案内がありました。

シャンパンも勧められましたが、アルコール弱いのでひとまずオレンジジュースを頂きました。
そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、定刻の10:50ヒューストンへ向けて出発しました。
ANAファーストクラスのシート(ANA FIRST SQUARE)
シート(座席)
ANA FIRST SQUAREと名付けられた高い壁で囲まれたシェル型のシートが8席。
1:2:1が2列、私は進行方向左窓側の後ろ2Aの席を指定していました。

とにかく広い!

そして壁が高い!

エコノミークラスなら6席分はあろうかという広さで、初期のシートポジションではオットマンに足が届きません。(身長は174cmです)

ビジネスクラスのスタッガードと比べても前後、横幅の広さが全く違います。
またブルー一辺倒ではなく、木目調のデザインで落ち着きます。
1席ごとに半個室になっていて、隣の目線を感じることもなく、会話も聞こえてきません。

中央の2席は、このように間仕切りを下げておけば会話ができるようになっていますので、夫婦やカップルにオススメです。
離着陸体制時以外は常にカーテンで仕切られていて、ファーストクラス搭乗以外のお客が入ってくることはありません。

リラックスして過ごすのに充分なスペースとプライバシーに配慮したシートとなっています。
エンターテイメント
23インチの液晶モニターで映画などのコンテンツを楽しめます。

SONY製のノイズキャンセリングヘッドホンは機内の快適性が格段に上がります。

収納
頭上の棚は1人1ボックス独占状態でかなり余裕がありますし、座席の至るところにも収納があります。
モニターの下、一番下の段にバッグなどを置けます。

身の回りのものを置くスペースや小物入れが両サイドにありました。

その他のファシリティ
液晶操作用のリモコン(国際電話付き)やUSB、電源もあります。

呼び出しボタンを押すと一瞬でCAさんが来ますw
シートポジションはこのリモコンで細かく調整可能です。

手元灯、読書灯はこんな感じです。

壁が高いので夜間に照らしても周りを気にする必要はありません。
機内販売や各種案内は足元に。

テーブルはこんな感じでお腹の前までスライドできます。

ANAファーストクラスの機内食・ドリンク
離陸して安定飛行に入ると早速おしぼりと分厚いメニューブックが配られ、ドリンクや機内食の提供が始まりました。

このフライトではファーストクラス搭乗者5名に対して客室乗務員は3名、オーダーから提供までとにかくスムーズでした。
至高のシャンパン「KRUG」
ファーストドリンクはANAファーストクラスの代名詞とも言うべき「KRUG(クリュッグ)」を頂きました。

モエシャンよりドンペリより高級なシャンパンです。(市販価格で1本2万円ぐらい)

うまい!
モエシャンも美味しいですが、洗練の度合いが全く違います。
公式の説明はこんな感じです。
シャンパーニュ・クリュッグ 2004
クリュッグ メゾンでは、あらゆるクリュッグ ヴィンテージをその年固有の特徴を表現するシャンパーニュとして造っています。クリュッグ2004のエレガンスはセラーで12年間寝かせることで、豊かな表現と調和、フィネスがさらに深まった結果の賜物です。きわめてバランスのとれたシャンパーニュであり、ブリオッシュと蜂蜜の軽やかな風味はやがてオレンジ、レモン、マンダリンといった新鮮な柑橘類へと移行し、エレガントなフィニッシュによって引き立てられます。
ANAファーストクラスでは1986年の国際線就航以来、至高のシャンパーニュにこだわり、クリュッグを提供し続けています。
正にこの通りの素晴らしいシャンパンでした。
クリュッグと共に頂いたアミューズ。

アミューズ:「ナッツスティック 」「鴨の生ハムとマッシュルームのマリネ タイム風味」「杏とバターのロール仕立て」「ソフトスモーク帆立貝と大長みかんソース」
食事メニュー
続いて機内食のオーダーについて案内がありました。
洋食と和食、さらに洋食はメインをどれにするか選ぶことができます。

~ 先 附 ~
ずわい蟹 土佐酢ジュレ掛け
~ 前 菜 ~
子持ち海老
干し柿チーズ生ハム巻き
蟹真丈博多パン揚げ
明太蓮根ゆかり揚げ
公魚南蛮漬け
若桃煮
黒豆蜜煮
~ お 椀 ~
薄氷蕪
~ お造り ~
とら河豚焼き霜サラダ仕立て
~ 蒸し物 ~
白子茶碗蒸し べっ甲餡掛け
~ 小 鉢 ~
島根県産まつなが和牛叩き風ロースト
~ 主 菜 ~
真鯛とずわい蟹の更紗焼き
~ 御 飯 ~
御飯 味噌汁 香の物
~ 和菓子 ~
餡ぷでぃんぐ ●叶 匠壽庵
~ アペタイザー ~
※以下3つから選択
・オマール海老とそのコンソメジュレのガトー仕立て バニラ風味 キャビア添え
・冷製仔牛肉のロースト 金柑と砂肝コンフィの愛媛県清見タンゴール風味 香草ソース
・渥美プレミアムラスサーモンのマリネとポアローのフランの合わせ味 赤紫蘇トマトソース
~ ガーデンサラダ ~
柚子胡椒のドレッシング ノンオイルトマトドレッシング
~ コーンスープ ~
~ メインディッシュ ~
※以下3つから選択
・黒毛和牛フィレ肉のグリル パンチェッタとエストラゴンのソース 蓮根のガレット添え
・山口県産甘鯛ポワレと蕪のブレゼ トリュフのクリームソース
・島根ポークのスペアリブにシチリアングリーンオリーブのコンディメントをのせて
・南瓜のニョッキとミモレット
~ ブレッドセレクション ~
・バゲット
・シャンピニオン
・ノワレザン
・ソルトグラハム
~ チーズプレート ~
・シャウルス A.O.C.
・シュロスバーガー アルト
・セザールレガリス
・ランゴドール
~ デザート ~
・ソルベペーシュ
・ブラッドオレンジとライチのムース
・マロンパイ
・フルーツ
~ プティフール ~
・ボンボンショコラ「陰 In」
・プティフィナンシェ ピスターシュ
・プティマカロン バニラとチェリー
メニューは3ヶ月に1回のペースで変わり、公式サイトで事前に確認することができます。
ビジネスクラスでは事前に和・洋のリクエストが可能になっており、当日に選ぶ場合は希望通りにならないこともあります。
対して、ファーストクラスは事前リクエストを受け付けていません。
当日の希望がほぼ叶うということかと思います。
メニューから選ぶだけではなく、嫌いなものはないかなど細かく聞いて下さいました。
ファーストクラスのサービスはビジネスクラスよりも数段上です。
洋食をチョイス
さて、悩みましたが今回は「キャビアとステーキを食べてみたい」ということで、洋食にしました。
料理は本当に一品ずつ、食べる人のペースに合わせて出てきます。(CAさんの目配せとチームプレイが半端ない)


オマール海老とそのコンソメジュレのガトー仕立て バニラ風味 キャビア添え

キャビアは瓶で提供

バゲットとノワレザン

ガーデンサラダ

コーンスープ

黒毛和牛フィレ肉のグリル パンチェッタとエストラゴンのソース 蓮根のガレット添え

桃のソルベペーシュ

ロイヤルダージリンとプティフール(ボンボンショコラ「陰 In」、プティフィナンシェ ピスターシュ、プティマカロン バニラとチェリー)
お腹いっぱい。(写真だと伝わらないかもしれませんが、どのお皿も大きいのでかなりのボリュームです)
チーズも勧められましたが、食べ切れないのでお断りしてしまいました。
味も文句の付けようがありません。(ただ一点だけ、肉の焼き加減だけ気になりましたが上空で火を使わずに焼いているわけですから致し方ないのだと思います)
ちなみに和食はこんな感じだったようです。

こちらも魅力的なのでかなり迷いました。
和食は器も楽しめそうですね。
次にまたANAファーストクラスに乗れる時があったら和食にしてみたいと思います!
アルコール・ドリンク
シャンパンはクリュッグの他にもう1種類。

その他、白ワイン、赤ワイン、日本酒、焼酎などどれも銘酒と呼ばれるものばかり。


ビールやカクテルなどもありました。
ヒューストン線は「響17年」でしたが、ニューヨーク、フランクフルト、ロンドン線は「響21年」が提供されているようです。
アルコールに弱い私はクリュッグ1杯の後は季節限定の「マップルジュース」をひたすら飲んでました。

こちらリンゴジュースのドンペリと呼ばれているらしいですw
最初は独特の香りが鼻について少し飲みづらかったのですが、飲んでるうちにハマりました。
普通のりんごジュースと違って甘さが前面に出ていないので、料理にも合いました。
ファーストクラスはお酒が好きな人には天国なのは間違いないですが、ソフトドリンクも厳選されたものが多く、お酒に弱い私でも楽しむことができました。

ANAファーストクラスのアメニティ
寝具
ベッドパッドは本田圭佑やキングカズでお馴染み西川の「AIR」。
食事の後、CAさんがベッドメイクをしてくれました。

もはやフルフラットは当たり前、寝返りを打てるほど広いので非常に快適でした。
AIRの寝心地もよかったです。
リラックスウェア(パジャマ)
搭乗後すぐに着替たのがこちらのオーガニックコットン100%のリラックスウェア。

こちらは持ち帰りOKとなってます。
ブランケット
ブランケットはテネリータのオーガニックコットン。

肌ざわりが非常に良かったです。(持ち帰り不可)
アメニティキット
スーツケースの有名ブランド「サムソナイト」のポーチの中にアメニティが入っています。(持ち帰り可)

ハブラシ・アイマスク・イヤープラグはプレミアムエコノミーでも頂けるものですが、化粧水やクレンジング、乳液は資生堂の最高級ラインと言われるTHE GINZA(ザ・ギンザ)のアメニティでした。
- クリーミークレンジングフォーム(洗顔料) 30g
- エナジャイジングローション(化粧水) 52mL
- モイスチャーライジングエマルジョン(乳液) 42g
- スーペリアコットン 4枚入
帰宅後に調べてビックリ、販売価格から計算すると1万円相当の高価なものでした。
2019年3月からはこちらのアメニティセットに変わるようです。

その他、ハンドクリームやマスク、アロマカード、スリッパなどがありました。(ビジネスクラスと同じ)

ANAファーストクラスの過ごし方
消灯・睡眠時間
機内食が1.5~2時間ぐらいあり、その後はすぐに寝る方もいれば、お酒を飲み続ける方、仕事をする方など過ごし方は様々でした。
フルに睡眠を取れば7~8時間ぐらいは眠れるかと思います。(西海岸行きを除いて日本発はどの路線も12時間前後のフライトなのでこのぐらい余裕があります)
エコノミー、ビジネスクラスでは一斉消灯ですが、ファーストクラスは食事が終わった席から徐々にライトが消えていきました。

消灯後はエコノミークラスでは寝るか映画かゲームするかしか選択肢がありませんが、ファーストクラスの場合は周りを気にすることなく読書灯を付けられるので、かなり自由度が高いです。
食事もアルコールもいつでも好きなだけ頂けます。

カプチーノ
映画などのコンテンツは他のクラスと同じですが、全く寝ずにお酒を飲みながら、夜食を食べながら映画を見続けるという過ごし方も悪くないかもしれませんw
私は3時間ほど仮眠を取った後、持ち込んだFire HDでNASA関係の映画を観て過ごしました。
Fireタブレットは事前にダウンロードしておけば機内でも観れるので非常に便利ですし、無料コンテンツが充実、有料コンテンツでも1週間のレンタルなら200円程度と格安です。
端末はAmazonプライムデーやブラックマンデーの時なら5,000円程度で購入できます。
「アポロ13」はとても好きな映画で、ヒューストン、ジョンソン宇宙センターに行かれる際はぜひ観て頂きたい作品です!
機内Wi-Fi
国内線はWi-Fiの無料サービスが拡大していますが、国際線は基本有料です。
- フルフライトプラン(フライト中1回のみ) 100MB上限 $19.95
- 1時間プラン(更新可能) 30MB上限 $8.95
- 30分プラン(更新可能) 15MB上限 $4.95
ファーストクラスではフルフライトプランの無料券が1枚配られます。

twitterを投稿してみたり、LINEしたり、仕事のメールをチェックしたりというレベルであれば全く問題なく使えました。(テンション上がり過ぎていたようですw)
ファーストクラス、マジヤバい。。
控えめに言って「最高!」
マイルの力ぱねー
from 太平洋上空 pic.twitter.com/7mLVWEzXWB— ひかパパ (@zaitech_net) 2019年2月19日
トイレ
トイレはファーストクラス専用で二箇所もあり、いつでも待たずに入れる状態でした。
着替え用の踏み台が設置されている他、花の飾り付けがありました。

食事はいつでも・好きなものを・好きなだけ
2度目のKRUG
到着の3時間ほど前、映画を観ていると「食事摂られますか」と案内がありましたので、まだ機内は暗い状態でしたが頂くことにしました。
酔いから醒めてましたので「クリュッグの開いているボトルが残ってたら飲みたいです」とお願いしたところ、まだ残っていて提供して下さいました。
ところが炭酸が抜けていたようで、


と聞き慣れない返しをされてしまい、結局自分のために開けて下さいました。

「開けて頂いたからには頑張らないと!」と思いましたが2杯が限界でしたw
(酔っぱらった状態で入国審査を受けたのは言うまでもありません。)
2度目の食事(朝食)
食事はこちらのメニューから単品のもの、セットのものを好きなように注文できます。(時間も好きな時間に食べられます)

ちょっとわがままを言って洋食のセットからオムレツだけを頂きつつ、単品の「彩季の特製かつ丼」も頂きました。

朝食のメイン:トリュフとカッテージチーズオムレツ

彩季の特製かつ丼(西麻布のレストラン「彩季」とのコラボ)

締めのクリュッグとチョコレート(ボンボンショコラ「陰 In」)
チョコレートはメニューにはないですが頂くことができました。
到着&感想
着陸前、チーフパーサーさんからのご挨拶がありました。

最後まで笑顔満点、お世話になりました。
飛行機は定刻通りヒューストン国際空港(ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港)に到着。

以上が初めてのANAファーストクラスの搭乗の模様です。
終わっての所感は「ファーストクラス最高!!!」。
界隈のブロガーさんの中には「(必要マイル数の多さに対して)案外こんなものか」みたいな意見もあるようですが、私は「また絶対乗りたい!毎回でも乗りたい!」と思いました。
- シートが広い、寝る時も快適(ここはホテルかと思うレベル)
- 狭い機内で他の乗客を一切気にすることがない(トイレで待たされることもない)
- 過ごし方も自由、ストレスフリー
- 客室乗務員さんがフレンドリーでホスピタリティに溢れてる!
- 食事も美味しい、お酒・ソフトドリンクが充実
- 12時間乗っても疲れゼロ!
おかげで元気に現地の朝を迎えることができました。
特典航空券とは言え必要マイルはかなり多いですが、最上級クラスは「夢のような世界」でした。