これまでANAカードのマイル還元率アップの方法と言えば「マイ・ペイすリボ」を使った方法が主流でした。
例えばANA VISA/Masterワイドゴールドカードであればマイル還元率は最大1.65%になります。
マイ・ペイすリボは三井住友カードのサービスですので、VISAまたはMasterCardのブランドのみがその対象でした。
一方でライバルのJCBカードにはこれまで対抗するサービスがなかったのですが、2019年4月から開始の「スマリボ」の登場でマイ・ペイすリボのようにマイル還元率をアップする方法が生まれ、ANA JCBカードにもようやく巻き返しのチャンスがやってきました。
早速、ANA JCBカードでスマリボを使ったマイル還元率アップについて解説したいと思います。
Contents
スマリボ活用でOkiDokiポイント2倍!
JCBのショッピングリボ払いサービス「スマリボ」を活用するとOkiDokiポイントを2倍もらうことができます。
- スマリボに登録していること
- 毎月10日のお支払い日(土・日・祝日の場合は翌営業日)に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがあること
上記条件を満たすと、通常獲得ポイントと同じ数のボーナスポイントが翌月の支払日に加算されます。
ポイントは「OkiDokiポイントを2倍もらうためには、リボ手数料を支払わなければいけない」という点です。
なお、JALカードのように付与されるポイントがOkiDokiポイント以外のカードについては2倍の対象になりません。
JCBが発行するANAカードは以下のものがありますが、これらすべてOkiDokiポイント2倍の対象カードです。
- ANA JCBカードZERO
- ANA JCBカード(学生)
- ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)
- ANA JCB一般カード
- ANA JCBワイドカード
- ANA JCBワイドゴールドカード
- ANA JCBカードプレミアム
- ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)
- ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード
- ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム
ANA JCBカードのマイル還元率を上げる方法
1. OkiDokiボーナスポイントのマイル交換率
続いて、スマリボで得たボーナスポイントのANAマイルへの交換について。
ANA JCBカードのマイル還元率は通常5マイルコースであれば0.5%、10マイルコースなら1.0%が基本です。(カード決済1,000円毎に1ポイント付与=5マイル or 10マイルに交換)
スマリボの利用によってOkiDokiポイントが2倍となりますが、付与されるボーナスポイントは通常1ポイント=3マイルでの交換となります。
ただし、ソラチカルートを使うと1ポイント=4.5マイルになります。
東京メトロ 500pt⇒ANA 450マイルに交換するためには、「ソラチカカード(正式名称 ANA To Me CARD PASMO JCB)」が必要です。
ソラチカカードは通常年会費2,160円(税込)ですが、スマリボを活用すると810円にできます。
毎年1,000マイルをもらえますので持っているだけでもお得なカードです。
ソラチカルートについては詳しくはこちら↓をご覧ください。
2. JCBスターメンバーズのボーナスポイント
JCBには「スターメンバーズ」というプログラムがあります。
集計期間中のご利用合計金額(税込) | メンバーランク名称 | プラチナ/ゴールド | 左記以外の方 |
---|---|---|---|
300万円以上 | ロイヤルα | ランク適用中のポイントが 25%UP |
対象外 |
100万円以上 | スターα | 20%UP | |
50万円以上 | スターβ | 10%UP |
集計期間は12/16~翌年12/15です。
1年間に50万円以上、100万円以上、300万円以上のカード利用があるとランクアップし、翌年のOkiDokiポイント付与の際にボーナスポイントをもらえます。
例えば、ANA JCBワイドゴールドカードなら100万円以上で20%ボーナス、ANA JCBカードプレミアムなら300万円以上で25%ボーナスといった具合です。
これらのボーナスポイントも前述のソラチカルートでマイルに交換できます。
3. ANA JCBカードの最大マイル還元率
上記1、2を踏まえてスマリボを使った際の最大マイル還元率をまとめてみました。
ソラチカルートを使った場合と使わない場合(通常ルート)の2つを表記してます。
カード名 | 最大マイル還元率 | |
---|---|---|
通常ルート | ソラチカルート | |
ANA JCBカードZERO | 0.86% | 1.04% |
ANA JCBカード(学生) | 1.36% | 1.54% |
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB) | 1.36% | 1.54% |
ANA JCB一般カード | 1.36% | 1.54% |
ANA JCBワイドカード | 1.36% | 1.54% |
ANA JCBワイドゴールドカード | 1.36% | 1.54% |
ANA JCBカードプレミアム | 1.66% | 1.99% |
※ANA JCBカードZEROは5マイルコースのみ
※ゴールドカード以下は年間100万円以上の利用、プレミアムカードは年間300万円以上利用した翌年の還元率
ANA JCB一般カードとソラチカカードの最大マイル還元率は1.54%になりました。
ライバルのANA VISA/Master一般カードの最大マイル還元率は1.53%とほぼ同じですが年間カード利用300万円以上が条件となっていますので、JCBの方が達成条件は緩めです。
ANA JCBワイドゴールドカードは最大マイル還元率1.54%。
ANA VISA/Masterワイドゴールドカードの最大マイル還元率は1.65%(年間カード利用300万円以上)ですので、ゴールドカードではVISA/Masterの方に軍配が上がります。
いずれにしても、スマリボを使わなければゴールドカードでもマイル還元率は最大1.06%ですので、スマリボを活用する効果は絶大です。
ちなみに、ANA JCBカードプレミアムの最大マイル還元率は1.99%(年間300万円利用)と、全ANAカード内で最高の還元率となります!
ただし、年会費が75,600円(税込)と超高額ですので、毎月50~100万円以上利用する方でないとそのメリットは活かしきれない気がしております。
スマリボのリボ手数料を抑える方法
こちら↓の記事でも解説しました通り、スマリボはかなり注意が必要なサービスです。
「残高スライド方式」と「初月リボ手数料発生」の2つのシステムによって、例えばこちらのように13万円の買い物をした場合、
放っておくと11ヶ月もの間残金の支払いが続き、リボ手数料は8,000円以上の額になります。
ですので、マイル獲得を目的としてがんがんカードを利用する場合は、毎月の繰り上げ返済が欠かせません。
繰り上げ返済する際は、以下の2点に注意が必要です。
- 繰り上げ返済し過ぎるとボーナスポイントをもらえない
「支払日(基本毎月10日)の支払い後の元金が10,000円以下になる場合(標準コースの場合)はリボ手数料ゼロ」の為、繰り上げ返済で10,000円以下にしてしまうとボーナスポイントをもらえません。
- リボ手数料を抑えるためには都度繰り上げ返済が必要
スマリボでは初月のリボ手数料が締め日の翌日16日から発生します。
ですので、極力リボ手数料を抑えるためには、一度締め日の15日に明細が上がっている分を返済し、その後遅れて明細が来たものについても都度返済をする必要があります。
都度繰り上げ返済をする場合は基本ATMでやることになりますので、かなり手間と労力がかかります。(銀行振込も可能ですがATMの方が反映までのタイムラグがない点で有利)
スマリボの繰り上げ返済の方法については詳しくはこちら↓をご覧ください。
まとめ
スマリボを活用してのANA JCBカードのマイル還元率について解説しました。
が、実践するとなると色々とハードルが高い気がしております。(今のところ)
一方のVISA/Masterカード勢のマイ・ペイすリボは、初月リボ手数料無料なので「月に1回(毎月26~30日前後に)ネットで返済額を申請するだけでOK」と非常に簡単です。
マイルを貯めるなら三井住友カードのマイ・ペイすリボを使うことをオススメします。
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