JCBカード「スマリボ」について解説!繰り上げ返済を活用してリボ手数料を抑えよう

JCBカード「スマリボ」について解説

2019年4月16日利用分(6月支払い分)からJCBカードの新たなショッピングリボ払いサービス「スマリボ」が開始されます。

このスマリボを利用すると「年会費の割引」や「OkiDokiポイント2倍」の優遇を受けられます。(ただし、諸条件あり)

JCBと言えば、ANA JCBカードやソラチカカード、JALカードなど陸マイラーにもお馴染みのカードも発行しており、スマリボの登場によってマイレージ向けクレジットカードの勢力図も変わってきそうです。

ですがこの「スマリボ」、きちんとサービス内容を理解していないと思いがけない落とし穴にハマる危険性があります。

というわけで、今回はスマリボのメリットやデメリット、効率良く年会費割引やポイント2倍の優遇を受ける方法について解説してみたいと思います。

 

 

「スマリボ」とは?

スマリボは、JCBが新たに始めるショッピングリボ払いサービスです。

スマリボに登録すると、一回払いでも何回払いでもカードでの買い物のすべてがリボ扱いとなります。

同様のサービスとしてANA VISA/Masterカードでお馴染み三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」があります。

が、マイ・ペイすリボとは大きく異なる点があります。

スマリボ
(JCB)
マイ・ペイすリボ
(三井住友カード)
リボ手数料 年率15% 年率15%(一部異なるカードあり)
手数料発生タイミング 初回支払いから発生
(利用後の締め日16日から発生)
初回支払いは無料
(支払い日翌日から発生)
毎月返済額の設定 残高に応じて自動的に決まる 自由に決められる
カード年会費割引 最短で2年目から 最短初年度から
ボーナスポイント 2倍 2倍

※Yahoo! JAPAN JCBカードは実質年率18.00%、株式会社足利銀行発行のJCBカードは実質年率8.50~15.00%、株式会社福井銀行発行のJCBカードは実質年率12.00~15.00%

一言で言うと「マイ・ペイすリボより扱いづらい」サービスです。

 

デメリット① 初回支払いからリボ手数料が発生

そもそもリボ払いは買い物額を毎月少しずつ返済するという仕組みです。

スマリボ 初回手数料

左の図はマイ・ペイすリボ、右の図はスマリボの返済イメージです。

違いは「初回手数料」にあります。

スマリボは毎月15日の締め日の翌日(16日)からリボ手数料が発生します。

例えば9/16~10/15の1ヶ月の買い物額が20万円だった場合、11/10の支払い日に払うリボ手数料は

  • スマリボ:2,055円
  • マイ・ペイすリボ:0円

これだけの差があります。

これを1年間、毎月続けていたら初月分だけで2万円以上ものリボ手数料を払うことになってしまいます。(多額のリボ手数料を回避する方法を後ほど解説します)

 

※スマリボのリボ手数料のルールはこちら↓

手数料

締切日(毎月15日)時点のご利用残高に、手数料率をかけて算出します。
※算出した金額の小数点以下は切り捨て。

<手数料率>
実質年率 15.00%
※スマリボ登録中は実質年率15.00%となります。ただし、Yahoo! JAPAN JCBカードは実質年率18.00%、株式会社足利銀行発行のJCBカードは実質年率8.50~15.00%、株式会社福井銀行発行のJCBカードは実質年率12.00~15.00%が適用されます。

【初回のご請求】
締切日翌日(16日)から翌月お支払い日(10日※5)までの日割計算

【2回目以降のご請求】
前回お支払い日翌日から今回お支払い日(10日※5)までの日割計算

※10日が金融機関休業日となる場合は、実際のお支払い日までの日数で算出します。

 

デメリット② 毎月の返済額が残高に応じて自動的に決まる

スマリボは毎月の返済額(お支払い元金)が残高によって決まる「残高スライド方式」になっています。

コース ご利用残高 毎月のお支払い元金
標準コース ~100,000円 10,000円
100,001円~200,000円 20,000円
200,001円~300,000円 30,000円
300,001円~400,000円 40,000円
※以降100,000円ごとに10,000円加算
ゆとりコース ~100,000円 5,000円
100,001円~500,000円 10,000円
500,001円~1,000,000円 15,000円
1,000,001円~ 20,000円

「標準コース」と「ゆとりコース」の2種類があり、例えば標準コース選択時で利用残高(元金)が10万円以下の場合は、毎月1万円だけ残高の返済が行われる形です。

こちらは5/10に13万円の買い物をした時の返済例です。

スマリボ 残高スライドコース

利用後4ヶ月経過しても残高が半分以上残りますw

さらにリボ手数料が

支払い日 リボ手数料
6/10 1,336円
7/10 1,356円
8/10 1,147円
9/10 1,019円

といった形で毎月発生します。(10月以降も完済まで続き、トータルでは8,000円以上になります)

もし、“毎月”130,000円の買い物をしたら残高はどんどん溜まり、リボ手数料もどんどん膨らんでいきます。

マイ・ペイすリボは毎月の返済額(支払い元金)を1万円単位で自由に設定できますので、例えばカードのショッピング利用枠と同じ額に設定しておけば、1回目の支払いで全額返済され、リボ手数料は発生しません。

スマリボを無策で使い続けるの非常に危険です。

旧支払い名人利用者限定

スマリボの前身サービスである「支払い名人」を利用されていた方、具体的には「2017年10月~2018年9月に支払い名人の登録があり、かつリボ手数料の支払い実績がある人」に限り、スマリボにおいても毎月の支払い金額を自由に設定できる「定額コース」が選択可能のようです。

 

スマリボのメリット

スマリボをうまく活用すると2つのメリットがあります。

 

メリット① 年会費が割引になる

以下の条件を満たすと年会費のキャッシュバック(実質的な割引)を受けられます。

カード年会費キャッシュバックの条件
  1. スマリボに登録していること
  2. カードの有効期限月の前月の15日から12ヵ月さかのぼった期間内にショッピングの利用があること
スマリボ キャッシュバック条件

1年間に1回以上、スマリボを登録した上でカードを利用すれば、年会費支払いと同じ月にキャッシュバックを受けられます。

キャッシュバックの金額(税込)は、一般カード1,350円、ゴールドカード5,000円です。(年会費以上にキャッシュバックを受けることはできない)

以下の場合は対象外ですので注意が必要です。

キャッシュバック対象外
  • 家族カードの年会費
  • JCBザ・クラス、プラチナカードの年会費
  • 入会初年度のカード年会費
  • データ維持費、サービス会費
  • 年会費無料のカード
  • ペルソナカード

 

メリット② OkiDokiポイントが2倍

以下の条件を満たすとOkiDokiポイント2倍の優遇を受けられます。

OkiDokiポイント2倍の条件
  1. スマリボに登録していること
  2. 毎月10日のお支払い日(土・日・祝日の場合は翌営業日)に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがあること

上記条件を満たすと、通常獲得ポイントと同じ数のボーナスポイントが翌月の支払日に加算されます。

JALカードのように付与されるポイントがOkiDokiポイント以外のカードについては2倍の対象になりません。

また、JCB CARD Wのように元々付与ポイントが2倍の場合は、OkiDokiポイント3倍となります。

 

 

スマリボの活用方法

凶悪なデメリットと強力なメリットを併せ持つスマリボ。

悪い面をできるだけ中和しながらメリットを享受する方法を考えてみたいと思います。

 

1. 死蔵カードは年会費割引の優遇を受けやすい

スマリボには「支払日(基本毎月10日)の支払い後の元金が10,000円以下になる場合(標準コースの場合)、リボ手数料が発生しません」というルールがあります。(ゆとりコースの場合は5,000円以下でリボ手数料発生なし)

ですので、例えばこんなケースではリボ手数料ゼロになります。

こんなケースはリボ手数料ゼロ
  • 毎月の買い物額が1万円以下(何もしなくてもリボ手数料は常にゼロ)
  • 繰り上げ返済をして残高を1万円以下に調整

ソラチカカードのような、多くの方が決済用というよりも(メトロポイントからANAマイルへの90%交換レートのような)特典を受けるために持っているカードの場合は、とにかく決済に使わないようにしておけばリボ手数料ゼロで年会費割引の優遇を受けられます

ただし、年に1回以上の利用が必要なので注意が必要です。

※カードを全く決済に使わないと信用情報の見栄えが悪くなりますので、個人的には月1回以上利用するようにしています

※また、1年のうち10ヶ月ぐらいはスマリボに登録せず、カード有効期限月の前月締め日前から年会費キャッシュバックの日までのみスマリボに登録するという方法も一応有効です

ちなみにソラチカカードの年会費は2,160円(税込)、キャッシュバックは1,350円ですので差し引き810円になります。

毎年カード更新時に1,000マイルもらえて非常にお得です。

ソラチカカード、ANA JCBカードの年会費割引について詳しくはこちら↓

ソラチカカード・ANA JCBカードの年会費はスマリボ登録で810円に割引可能!

ソラチカカード・ANA JCBカードの年会費はスマリボ登録で810円に割引可能!

2019.03.22

 

2. 繰り上げ返済でリボ手数料をゼロにする方法

毎月1万円以内の利用であれば、リボ手数料ゼロで年会費割引を受けられます。

しかし、たまには1万円以上使ってしまうこともあるかもしれません。

そのような時は「繰り上げ返済」を活用します。

繰り上げ返済をすると元金を減らすことができるので、返済期間を短くしたり、リボ手数料を少なくできます。

JCB(=スマリボ)は以下の方法で繰り上げ返済(まとめ払い)が可能です。

繰り上げ返済(まとめ払い)の方法

【1】口座振替
変更締切日までに「MyJCB」または電話にて申し込み。(残高全額または一部返済を指定)
“カード利用代金の支払日”に返済。

【2】金融機関・コンビニのATM等から入金
ATMにてJCBカードと暗証番号(4桁)を使って入金することで返済。
入金後は即時に元金に反映(返済)される。

【3】直接JCBに振込
電話にて振込先を確認し、入金が可能。
元金への反映は2営業日程度。

※公式サイト上の情報と異なりますがコールセンターに確認した内容を掲載しています

前述の通り、リボ手数料をゼロにするには「支払日に元金が1万円以下」になればよいので、10,001円以上の利用があった月はMy JCBで全額返済の設定をすればOKです。元金が1万円以下になる金額の指定でもOK)

 

リボ手数料を最安にしながらOkiDokiポイント2倍もらう方法

ポイント2倍の優遇を受ける為には「リボ手数料を払わなければいけない」というルールがありました。

しかし、既に説明した通りスマリボのリボ手数料をまともに払っていてはポイント2倍のメリットが軽く吹き飛んでしまいます。

そこでリボ手数料を最安にする裏技的な方法を考えました。

改めて整理すると、

  • 支払日(毎月10日)に残高が10,000円以下の場合はリボ手数料は発生しない
  • 初回リボ手数料は締め日の翌日(毎月16日)より発生する(年利15%)
  • 繰り上げ返済は「口座振替」「ATM入金」「銀行振込」で可能

ポイント2倍の優遇を受ける為には、少なくとも毎月10,001円以上の買い物(決済)をしなければいけません。

その上で繰り上げ返済を使ってできるだけリボ手数料が安くなるように調整します。

具体的には、締め日(15日)時点で明細(残高)を確認し、残高10,001円にできるだけ近づくように、差額を「ATMで繰り上げ返済」します。

ATMで入金するのは、最も残高への反映が早く、かつ入金手数料がかからないからです。

また、ATMによって入金可能な単位が異なるので、セブン銀行ATM(千円単位)またはローソン・ミニストップのLoppi(1円単位)で返済した方が残高調整がしやすいです。

この方法を実践した時のリボ手数料をシミュレーションしてみました。

繰り上げ返済時のリボ手数料シミュレーション

8月のカード利用額:221,231円

★8/15 セブン銀行ATMで繰り上げ返済:211,000円

9/10 残金:10,231円(1万円以上なのでリボ手数料が発生)

▼9/10のリボ手数料

10,231×(26日÷365日)×15%=109円

末日の違いや支払日の10日が土日だったりして前後しますが、おおよそ100円ちょっとの支払いが発生します。

さらに、勘の良い方はすでにお気づきかと思いますが、実際にはもう少し面倒くさい運用が必要です。

というのも、カードの明細はほぼ必ず利用した日から数日遅れてカード会社に明細が届きます。

毎月15日に残高の調整をしても、その後利用明細が届いたら、それらも繰り上げ返済をしないと多額のリボ手数料が発生してしまいます。

その為、理想としては16日以降も都度ATMで繰り上げ返済をした方がリボ手数料を少なくできるのですが、実際にはそんな面倒なことはやっていられません。

仮に15日までの利用明細が20日までに届いた場合のシミュレーションをしてみました。

リボ手数料シミュレーション②

8月のカード利用額:231,231円

★8/15 セブン銀行ATMで繰り上げ返済:211,000円

8/16 20,000円分の利用明細が到着

★8/20 セブン銀行ATMで繰り上げ返済:20,000円

▼9/10のリボ手数料

(10,231×(26日÷365日)+20,000×(4日÷365日))×15%=142円

後から来た金額が2万円、それを20日に返済しているのでリボ手数料はそんなに大きな金額にはなりません。

これを仮に20日に繰り上げ返済をしないで放置すると9/10のリボ手数料は323円になってしまいます。

リボ手数料を最安にする方法
  1. 毎月15日にATMで繰り上げ返済(残高を10,001円に近い金額にする)
  2. 16日以降に来る明細分を20日前後に繰り上げ返済

※ATMでの返済は毎月20日までしか反映できないそうなので、21日以降は銀行振り込みになります(振込先はコールセンターで教えてもらえます)

マイ・ペイすリボに比べると随分面倒ではありますが、この方法を使えばOkiDokiポイントを2倍もらうことができます。

ANA JCBカードもスマリボの対象カードですので、この方法でマイル還元率をアップすることができます。詳しくはこちら↓

ANA JCBカードのマイル還元率を最大1.54%にする方法

ANA JCBカード(ソラチカカード含む)のマイル還元率を最大1.54%にする方法

2019.03.22

 

スマリボの対象カード

最後にスマリボの対象カードについて。

スマリボはJCBのサービスですので、「JCBが発行するカード」がその対象となっています。

しかし、カードの券面にJCBのロゴがあるからといってJCBが発行するカードとは限りません。

公式サイトには以下のカードがスマリボ対象外と明記されています。

スマリボ対象外のカード
  • 株式会社セブン・カードサービスが発行するカード(セブンカード、セブンカード・プラスなど)
  • 小田急電鉄株式会社が発行するカード(OPクレジット、JALカードOPクレジットなど)
  • 株式会社ライフフィナンシャルサービスが発行するカード(LC JCBカードなど)
  • 西日本旅客鉄道株式会社が発行するカード(J-WESTカードなど)
  • 福岡銀行が発行するアレコレJCBリボルビングカード

これらは“JCBが発行しない”カードです。

俗に「加盟店開放」と呼ばれる国際ブランドとしてのJCBをJCB以外のカード発行会社に貸し出しているカードになります。

加盟店開放には、他にも楽天カードやイオンカード、ビューカード、セゾンカード、ライフカード、セディナカードなどがあり、これらの会社が発行するカードは、JCBのロゴがあっても、JCBが直接発行するカードではなく、かつカード会社独自のサービスがあるため、スマリボの対象とはなりません。

紛らわしいのは、JALカード、Yahoo!JAPANカードなどは公式サイトを見ると、発行会社がJALカード、ワイジェイカードという名前になっていて、一見JCBが直接発行するカードに見えないのですが、これらのカード(ただしJCBブランドのみ)はスマリボの対象カードです。

カード発行後であれば、カード裏面に「株式会社ジェイシービー」の問い合わせ先が入っていれば“スマリボ対象”と判断できます。

カード入会前の場合は、カード会社に直接問い合わせするのが無難です。

 

 

まとめ

死蔵カードについてはリスクなく年会費の割引(キャッシュバック)を受けられますので、漏れなくスマリボを登録したいですね。

一方、OkiDokiポイント2倍を実現させ、かつリボ手数料を抑えるにはかなりの労力が必要になりそうです。

マイルを貯める場合は引き続きANA VISA/Masterカード、ANA VISA/Master ワイドゴールドカードがオススメです。

ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードのメリットとデメリットと裏技

2019.04.16

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