Apple PayはモバイルSuicaが無料!? 陸マイラー的メリットまとめ

ついに、Apple Payが日本でも開始する(10月下旬)ことが発表されました。

そして、iPhone 7(とiPhone7 Plus、Apple Watch Series 2)には(事前のリーク情報通りではありますが)なんとFeliCaが搭載されるということで、Suica、iD、QUICPayといった電子マネーにも対応しています。

初代iPhone 3Gから8年、ようやく”おサイフケータイ”が帰って、いや、進化を遂げて帰って来ました。

海外ではNFCの仕様で搭載されているこのApple Payですが、日本ではFeliCaがスタンダードになっているために、これまで導入されることはありませんでした。

iPhoneに日本独自の仕様が入ることは通信規格を除けば、これまでなかったことですので、それだけこのApple PayにかけるAppleの意気込みを感じます。

というわけで今回は、陸マイラー視点で見た「Apple Pay」について解説してみたいと思います。

 

 

「Apple Pay」って何?

Apple Pay(公式サイトはこちら)は、Appleが提供する電子決済サービス、電子お財布機能です。

Apple Payに予めクレジットカードを登録しておけば、ApplePay対応店舗の他、Suica、iD、QUICPayといった電子マネーで支払いができます。

ガラケー時代の「おサイフケータイ」を知っている人には懐かしくも感じると思いますが、Apple Payはそれだけではありません。

インターネットでのECサイトなどでの決済にも、このApple Payが使えます。

「えっ?それってクレジットカードで払うのとどう違うの?」

クレジットカード払いの場合は、各サイト毎にクレジットカード番号を入れる必要がありますが、Apple Payなら、Apple PayのIDとパスワードを入れて認証させるだけで支払いが完了しますので、サイト毎にクレジットカード番号を入力する手間が省けます。

手間が省けるだけでなく、カード番号をAppleに預けるだけで、様々なサイトで使えるため、セキュリティ的にも良くなります。

こういったサービスは、国内でも既に、LINE Pay楽天ID決済Yahoo!ウォレットAmazonログイン&ペイメントなどがあります。

しかし、まだまだ導入サイト数が少ない上に、これらサービスは、インターネット上での決済のみに対応しています。

逆に、SuicaやiDなどの電子マネーはリアルな店舗やサービスでは使えますが、ネットでは使えません。

Apple Payは、リアルの店舗(オフライン)でもネット(対応サービスのみ)でも使えます。

 

さらに、Suicaはカードを紛失して、残高を使われてしまっても戻って来ることはありませんが、Apple Payにチャージした残高は回復することができます。

Apple Pay、期待せずにはいられません!

 

Apple Payの仕組みを説明

Apple Payを使うにはどうしたらよいのでしょうか。

公式サイトの解説をまとめてみました。

 

① 「Wallet」アプリでカードを登録

Apple Pay 使い方

 

Suicaの場合は、自分が持っているSuicaカードの上にiPhone 7を置くだけで読み取りされるようです。

(なんとSuica定期にも対応!)

Apple Pay Suica登録

 

② 支払い・お買い物

Apple Pay 支払い

改札通る時は、iPhoneを近づけて「ピッ」とやるだけ。

お買い物時も、「Suicaで」とか「iDで」とか言ってピッとやれば支払い完了です。

iDとQUICPayを使用する時は、Touch IDに指を置く必要があります。

 

Suicaのチャージ・定期券の更新もApple Walletでできる

Apple Pay チャージ

Apple Pay内のSuicaへのチャージは、登録しているクレジットカードを使って行えるようです。

現状、Apple Pay以外のモバイル向けSuicaは、ビューカード以外のクレジットカードを利用する場合、年会費 1,030円(税込)がかかりますが、

今回のJR東日本のリリースを見るに、年会費の表記がないことから、恐らく無料で使えるものと思われます!!

※オートチャージへの対応について表記がなく、現時点では不明です

 

 

マイルはどうなる!?

陸マイラー的に最も気になるのは、ポイント、そしてマイルがどうなるのかという点です。

Apple Payの公式サイトにはこのような記載があります。

あなたがApple Payで設定したクレジットカードやプリペイドカードは、QUICPayまたはiDとして割り当てられるので、日本全国のお店で支払いに使うことができます。

Apple Payは主要なクレジットカード発行会社と連係しているので、ポイントなどのメリットやセキュリティは、今お使いのクレジットカードと変わりません。

これは恐らく、Suicaを除く利用方法の場合を指していると思われます。

明確に「ポイントが今と変わらない」と記載がありますので、これまでのiDやQUIC Payの利用と同じようにポイントが付くと思われます。

ポイントさえ付けば、もちろんマイルへの交換も可能です。

JCBブランドのLINE Pay カードも使えるといいですね。

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※ちなみに、ANAマイレージモールのセブンイレブンのようにiD支払いでもボーナスマイルがもらえる特典が付くかどうかは不明です。

※三井住友カードのポイントUPモールのようなクレジットカード会社独自のポイントアッププログラムに対応されているかも不明です。(恐らく非対応)

 

一方のSuica。

これまでモバイルSuicaにチャージした際に、ポイントがもらえるカードは下記のような一部のカードに限られていました。

Suicaチャージでポイントがもらえるクレジットカード(一例)

これらのカードはApple Payでもポイントが付くかと思われますが、それ以外のクレジットカードはどうでしょうか。

クレディセゾンの公式リリースには次のような記載があります。

Apple Pay の設定は簡単で、当社発行のセゾンカード・UCカードをご利用いただけます。また、ポイントプログラム 「永久不滅ポイント」も対象となります。

Suica へのチャージなど Apple Pay の Suica のお支払にセゾンカード・UCカードをご利用いただくことも可能です。

んー、どちらとも取れる書き方ですね。

これについては、実際の検証結果を待つしかなさそうです。

 

 

VISAが対象外というウワサは本当!?

Appleの公式発表の中で、対応クレジットカードの中に「VISA」の表記がないことで、対応されないのではないかという話があります。

Apple Pay 対応カード

 

これは、半分正解で半分不正解です。

10月下旬のスタート時点では、”国際ブランド”としてのVISAは対象外ですが、上記にロゴが入っているカード発行会社のVISAカードはApple Payの対象です。

ですので、私の使っているANA VISA ワイドゴールドカード(三井住友カード発行)は対象になります。

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代表的なところでは、ライフカードは上記にロゴの記載がないので、ライフカードが発行するVISAマークのカードは対象外ということになります。

ただし、三井住友カードのリリース

なお、MasterCardをご利用のお客さまは、Apple Payに対応したアプリケーションやウェブサイトでのオンラインショッピング加盟店でもApple Payをご利用いただけます。

との記載があることから、国際ブランドのVISAの場合は、iPhone 7をかざしての店頭での支払いはできるけど、オンラインの決済ができないものと予想されます。

 

とはいえ、アメリカなどではVISAもふつうに対応しているので、いずれ日本でも対応されるかと思われます。

 

 

結論

というわけで、陸マイラー的なApple Payのメリットは次のようになろうかと思われます。

  • モバイルSuicaがタダで使える!
  • もしかしたら(これまで非対応だったカードでも)Suicaチャージでのポイントがもらえるかもしれない
  • Suica、iD、QUICPayの個別カードを持ち歩く必要がなくなるかも(マイル特約店対応次第)

えっ、それだけ!?

Apple独自のポイントプログラムというのもありませんし、現状不明な点も多いので、これから様々な検証結果がレポートされると思いますので、追っていきたいと思います。

 

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