いよいよ電力小売り自由化まで1ヶ月を切りましたね。
最近は新しいニュースも減ってきて、価格値下げ競争も落ち着いてきた感があります。
各社ほぼ出揃ったということで、我が家でも移行を検討してみましたので、そちらの内容をご紹介しようと思います。
Contents
まずは電力自由化についておさらい
「電力自由化。」
「あー、今までの電力会社じゃなくても、ガス会社とか携帯キャリアとかとも契約できるようになるアレでしょ。」
と多くの方が概要はご存知かと思います。
ただ、いざ契約を変えようとすると疑問がたくさん出てきます。
- 変更するのに手数料掛かるの?
- どうやって手続きするの?
- 万が一契約した会社が倒産したら?
そんな方にはこれらの記事が参考になります。
参考:新電力比較サイト |
続いて、料金を比較
電力自由化についての知識が深まったところで、次は具体的にいくら節約できそうなのか調べます。
どの会社がお得なのかは、電力の使用量はもちろんのこと、住んでる地域や使用する時間帯によっても違いますし、ガス料金やインターネット回線などとのセット割引などの適用もありますので、個人個人で異なります。
しかも、各電力会社に複数のプランがあり、全部を比較するのはとてもとても忙しい私たちにできることではありません。
そこで登場するのが「電力比較サイト」!
エネチェンジ電力比較 |
などがあります。
事前に、月々の使用電力量、もしくは電気料金がわかる資料を用意してアクセスしましょう!
ちなみに、セット割など特に興味がなく、とにかく安いところにしたいんだという方は、
<電気代 月平均5,000円ぐらい> myでんき(東燃ゼネラル石油)、HIS
<電気代 毎月1万円以上> ENEOSでんき(JXエネルギー)
が候補になると思います。
電力料金比較サイトをチェック!
先に紹介しましたエネチェンジと価格.comの両方で比較をしてみると、結果が違うことがあります。
エネチェンジは、ポイントによる値引き分に加えて、ガス料金やインターネット回線など事業者が提供するセット割引が適用になることを前提にしているのに対して、
価格.comはそれらを除外していますが、価格.com限定のキャンペーン割引などの値引きが反映されている為です。
加えて、年間の使用電力量の算出ロジックも微妙に異なります。
これらのサイトも完璧ではないので、残念ながらここでは2~3社に絞り込むに留め、残りは各社のサイトで確認するしかなさそうです。
料金以外に注意すること
電力比較サイトで2~3社に絞り込んだら、各社のサイトで詳細を確認しましょう。
この時、料金表以外にもこれらの点を確認してみましょう。(Q&Aページに書いてあることが多いです)
- 電力比較サイトで出てこなかったプランもチェック(お得なプランがあるかもしれません)
- 自社サービスとのセットにした時の割引額
- 利用額に応じてもらえるポイント
- 契約期間に年数の縛りがあるのか、途中解約する際の違約金はかかるのか
- 契約から導入までにどれぐらいの期間がかかるのか
特に、解約金には注意です。安さをアピールする会社ほど、解約金が高く設定される傾向にあります。
こんな感じで納得できる会社が見つかったら契約しましょう!
価格.com限定のキャンペーンがある場合は価格.com経由での契約をお忘れなく!
1家3人の我が家が「東燃ゼネラル」を選んだ理由
新電力と契約すると料金が安くなるイメージがありますが、選択を誤ると逆に高くなることもあります。
例えば、独身一人暮らしで日中は仕事に出て、電気を使うのは主に夜という方の場合、既存の電力会社の夜お得になるプランが圧倒的に安いケースが多いようです。
我が家は妻と間もなく1歳になる子どもと3人で暮らしてます。妻が日中家にいますので、電気は昼夜、平日・休日まんべんなく使用しています。
妻も私も節約志向が強いので、テレビもエアコンも食器洗い乾燥機も必要最低限しか使いませんし、床暖房はガス式の為、特に冬は電気はあまり使いません。
昨年1年の電気代は6万円ほどで、逆算すると2,000kW強程しか使っていません。
新電力の多くは、利益の出やすい電気をたくさん使う家庭をターゲットにしており、我が家のような世帯では、基本料金が安くなっても、120kWまでの使用に対する料金が高く、トータルでは今よりむしろ高くなってしまいます。
そんな状況ですが、エネチェンジと価格.comで調べてみたところ、今よりも安くなる会社がふたつ見つかりました!
東燃ゼネラルはガソリンスタンドのエッソ、モービル、ゼネラルを運営している企業です。
基本料金は東電の通常プラン(従量電灯B)に比べて3~6%割安
電力量料金は同3~6%割安
に設定しており、東電の夜得などを除き、まんべんなく割安になるのが特徴です。
ガソリン等とのセット割引については今後詳細が発表されるようです。
現在は関東圏のみ対象ですが、近日中部、関西圏も対象となる予定です。
一方のHISは言わずとしれた旅行代理店。
実際はHISグループのHTBエナジーという会社が運営します。
基本料金、電力量料金ともに東電の通常プラン(従量電灯B)に比べて5%割安
という超シンプル設定となっております。
電力契約者はHISでの旅行をすると海外2,000円引き、国内1,000円引き、ただし3/31までというキャンペーン(?)をやっています。
今後もHISの旅行値引きのようなお得なセット割が続くものと思われます。
我が家にとって、このふたつの電気代はほぼ互角でして、料金以外の部分での比較になりました。
東燃ゼネラル | HIS | |
初期費用 | 0円 | 0円 |
料金 | 東電より3,000円程割安 | 東電より3,000円程割安 |
セット割 | 未発表 | 旅行の値引き |
支払方法 | クレジットカード可 | クレジットカード可 |
違約金 | 無し | 1年未満の場合、9,000円 |
一番気になったのは、違約金です。
東燃ゼネラル
ご契約は原則1年間の自動更新契約となりますが、途中で解約された場合の違約金等の発生はありません。
HIS
電力供給開始日より1年未満のお客様都合による解約は、解約違約金(¥9000(税別)が発生します。
但し、供給エリア外の引越しに伴う解約はこの限りではありません。(*引越し先の『供給地特定番号』の届出を必須とさせていただきます。)
HISの違約金9,000円というのは正直結構なリスクだと思います。
電力契約の移行は初めてのことですし、今後各社のプランの変更もあるかもしれません。
というわけで、東燃ゼネラルにすることにしました。
ついでなので、契約容量も見直してみた
ちょうどいい機会なので、契約容量(アンペア)も見直してみることにしました。
我が家の現在の契約容量は50A(アンペア)。
家にある主な家電の容量を調べてみます。
消費電力 W(ワット) | ⇒容量 A(アンペア) | |
エアコン(リビング) | 930W | 9.3A |
洗濯機 | 930W | 9.3A |
電子レンジ | 950W | 9.5A |
ドライヤー | 600W | 6.0A |
食洗機 | 970W | 9.7A |
ホットプレート | 1300W | 13.0A |
<<W(ワット)⇒A(アンペア)の計算>>
多くの場合、家電に貼ってあるシールにはW(ワット)数が記載されてます。日本のほとんどの一般家庭は100V(ボルト)を使ってます。
中学の理科でやりましたね。
W(電力量)=V(電圧)×A(電流)
A=W/V
すなわちW(ワット)数を100で割ればA(アンペア)になります。簡単ですね。
というわけで、我が家の場合、エアコン、洗濯機、電子レンジ、ドライヤーを同時に使っても34.1A。
そこにホットプレートが加わるとアウトですが、電子レンジと同時に利用しないように気を付ければ40A(アンペア)でも大丈夫そうです。
50Aと40Aで年間約3,000円ぐらい違いますので、 東電から東燃ゼネラルへの移行による3,000円の節約と併せて、
全部で6,000円(年間の電気代の10%!)も節約できそうです!!
皆さんもぜひ契約容量も併せて検討してみて下さい。
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