他店徹底対抗でお馴染み、国内最大の家電量販店といえばご存知「ヤマダ電機」です。
一昔前は価格.comやAmazonなどインターネット店舗の価格は「他店」とはみなされず、いくらスマホを見せても相手にしてくれませんでしたが、最近は様子が違うようです。
店舗によって違いがあるかもしれませんが、私がよく行くLABI1総本店池袋では、スマホの画面を見せればインターネット並みの値引きを提示してくれます。(ただし、スマホアクセサリーのような小物類はネット対抗値引きはありません)
値引きといってもほとんどはポイント付与による間接的な値引きなのですが、それでも(ヤマダ電機で買い続ければ)お得であることに変わりはありません。
私も最近ドラム式洗濯機を購入しましたが、価格.comやAmazonでの価格よりも安い値段を提示してくれたヤマダ電機で購入しました。(他にもビックカメラにも行きましたが、ネット、ヤマダよりも高額でした)
5年保証も無料で付いてきますし、配送・設置に対する安心感もあるので、価格さえ安ければネットよりヤマダ電機で買いたいという方は多いのではないでしょうか?
というわけで、今回はヤマダ電機の値引き交渉法をご紹介します!
Contents
ヤマダ電機で値引き交渉!でもその前に…
買いたい商品を決める
まずは買いたい商品を決めましょう。当たり前のことだと思うかもしれませんが、「ドラム式洗濯機」とか「タイガーの圧力IH炊飯器」とかメーカー名や商品カテゴリではなく、VX-8500Lなど型番で決めましょう。
なぜなら、店員さんと話をする時に、型番で会話をするだけで「この人本気で検討してるんだな」と“購入意欲”を伝えることができるからです。
値引き交渉をする上では、「価格さえ折り合えばここで買いますよ」という意思があること、それが伝わることが前提になります。
買ってくれるかどうかわからないお客に大きな値引きはしません。釣りに例えると、釣れるかどうかわからない場所、釣れるかどうかわからないエサで魚を釣ろうとする時に高いエサをつける人はいませんよね?逆にほぼ確実に釣れるということがわかっていれば多少高いエサでもいいと思うのが人間です。
ただ、どの型番の商品を買うのかは値段次第という方もいらっしゃると思います。その場合は、予めインターネットの価格を参考にするとよいと思います。基本的に製品毎の値段の違いはどこのお店も一緒です。例外となる、展示品処分や日替わりの特売品でない限り、1点に集中して交渉する方が大きな成果が得られます。
買いたい商品の価格をネットで調べる
買いたい商品が決まったらインターネットでその商品の価格を調べましょう。調べるサイトは価格.com、Amazon、楽天、それからヤマダウェブコムです。
価格.comは言わずと知れた価格比較のNo.1サイトです。ネットに特化した家電ショップが凌ぎを削ってますので、ほぼ日本最安値を調べることができます。商品ごとのクチコミやレビューにも購入価格を入れてくれるユーザーもいますので併せてチェックしましょう。
商品によってはAmazonの商品も価格.comに掲載されている場合がありますが、掲載されていない場合はAmazonのサイトに訪問して価格をチェックしましょう。
楽天の出店店舗が最安になることは稀な気がしますが、最安であることもあるようですので余裕があれば確認しましょう。
それからもうひとつヤマダウェブコムの価格もチェックします。残念ながらヤマダウェブコムの価格が価格.comやAmazonの価格より安いことはほとんどありませんが、ヤマダ電機店舗でインターネットの価格に対抗しない商品でもヤマダウェブコムと同等値段への値引きは可能ですので、最低譲歩ラインとして活用しましょう。
ここでの注意点は、税込or税抜をチェック、ネットの場合、配送料、設置料、リサイクル料、保証料は別料金であることがほとんどですので、トータルでいくらになるのかを把握しましょう。また、私のようにクレジットカードのポイントを貯めている人はクレジットカード使用の有無にも注意しましょう。
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目標値引き金額(購入希望価格)を決める
誰しも「できるだけ安い値段で買いたい!」と思うものですが、(特別なケースを除いて)原価割れの値段で売ってくれるお店はありません。価格交渉で最初から無茶な値段を言うと、店員さんに買う気がないと思われて、相手にしてもらえません。
先ほど紹介した価格.comのクチコミやレビューには過去にその商品を買った人が購入価格を書いてくれています。(不人気商品の場合は書いてないこともあります) 現在の価格だけでなく、過去の価格も参考にしながら「ここまで下がったら買う」という金額を決めましょう。
さあ交渉開始!
まずは競合他店に寄る
買いたい商品が決まり、目標金額が決まったらいざ出陣!まずはヤマダ電機周辺のライバル店に乗り込みます。
「XX-XXXX(型番)の商品、これですよね?さらに値引きしますって書いてありますが、(スマホを見せながら)インターネットだとこの価格なんですが値引きできますか?」
とストレートに聞いてみましょう。
ここでインターネット価格並みの値引きをゲットできればラッキーです。近隣店がそこまで安くしているとなればヤマダ電機は間違いなく対抗価格を提示してくれます。
逆に「そこまでの値引きはできません」と返されてしまっても問題ありません。最後に行くヤマダ電機でネット以上の条件が引き出せれば良いのですから。
ここでも上記と同様税込or税抜をチェック、配送料、設置料、リサイクル料、保証料がいくらになるのかもしっかりと確認しましょう。
いよいよヤマダ電機へ。まずはノーマルの値引き交渉からスタート。
競合となりそうな他店を回り終わったらいよいよヤマダ電機へ乗り込みます。先ほどと同様、
「XX-XXXX(型番)の商品、○○店さんでは先ほどxxxx円って聞いたのですが、正直その価格でも少し悩んでまして、こちらのヤマダさんではおいくらまで値引きできますか?」
とか、
「XX-XXXX(型番)の商品、(スマホを見せながら)インターネットだとこの価格なんですがこれ以上に値引きできますか?」
などと聞いてみましょう。
この時、もし見つかれば名札に「フロア長」と書いてある人に聞きましょう。
フロア長は文字通り、そのフロアを統括する人で、最終的にいくらで売るのかジャッジするのはこの人です。
ひら社員の店員さんと交渉する場合でも、大きな値引きを得られるか否かは正直、この人の気持ち次第です。直接話ができる機会があれば自分がここで買いたいという情熱をぶつけてみましょう。
改めて買う気を見せて、もう一段の値下げを求める
さて、先ほどの値引きの質問に対しての答えが返ってきます。
「xxxx円まで下げさせて頂いて、さらにポイントを○%付けます!!(ドヤッ)」
この時、予め決めていた目標額に届なかったら、「ポイントは税込に対してですよね?」とか「それだと実質税込でいくらになりますか?」と聞きつつ、腕を組みながら「んーっ」と納得いっていないそぶりを見せます。
これをやると雰囲気を察して、「もう一度確認してきます」と言って再度上司に相談しにいく人がほとんどですが、動く様子がなければ「これでは買えないので、再度かけあってもらえませんか?」と聞いてみましょう。
「いくらなら検討できますか?」と聞かれることもあります。
そんな時は「安いに越したことはないですから、、あっでも価格さえ折り合えば買うつもりです。」とこちらの希望額は伏せましょう。(超人気商品で品薄でない限り、交渉の主導権はこちらにあります)
ようやく本音の希望額を伝えて、最終交渉へ
ここまでのステップで店員から提示された金額が希望額からほど遠い場合は、残念ながらそこから希望額に到達させることは不可能です。
仕入れや在庫の状況、目標売上の達成状況が違えば、同じ商品でも提示できる値段はお店毎に異なります。
あまりにかけ離れた金額しか提示されないのであれば、諦めるしかありません。
2度目の掛け合いで晴れて希望額に近づいたらチャンスです。ここで初めて
「結構下がりましたね。ありがとうございます。ぶっちゃけ○○円(+ポイント○%)なら買います。」
と希望額を伝えましょう。
この交渉がうまくいけば購入決定ですが、そうでない場合、あなたはここで購入するか否か選択を迫られることになります。
もう買ってもいいかなと思える価格であれば、
「あと1%だけポイントを増やして下さい。買いますのでそれだけお願いします。」
と加えてみましょう。
この交渉はほとんどOKをもらえると思います。(ヤマダ電機はポイント付与にはかなり甘いのです)
価格面で折り合ったら、最後に必ず「もう一度、税込の金額とポイント、実質の金額を教えて下さい」と聞いた後、「配送料、設置料、5年保証込と、それからリサイクル料も込みですよね?」と確認して一丁上がりです。
全ての交渉が終わったら頑張ってくれた店員さんに感謝の気持ちを伝えましょう。
改めて交渉術をまとめると
交渉の大前提は複数のお店、ネットショップで比較することです。
2年近く前の記事ですが、日経新聞でも新宿のお店3店舗、池袋のお店2店舗を回って実質4~19%安を達成した記事がありました。
より安いお店を見つけて、次のお店でその価格を材料に交渉、最後に本命のお店で交渉というステップで進めましょう。
家電は買うタイミングが最も重要
ここまで交渉術を紹介してきましたが、なんだかんだいっても家電を買う時に一番大事なのは「買う時期」です。
家電には洗濯機なら8月、エアコンなら9月と新商品が出る時期が決まっています。ですので、(最新モデルにこだわらなければ)最も安く買えるのは次のモデルが出る直前です。なぜなら、新商品が出たら店舗も倉庫も新商品を売る為の体制に変えてそこに全力投球をしなければならず、その為には旧モデルの在庫は邪魔な存在でしかないからです。
新モデル発表直後は20万円以上する家電でも、最後の在庫処分時は10万強まで下がることは珍しいことではありません。
さらに、家電量販店は常に売上達成に追われていますので、9月、3月の決算期も大幅な値下げを得られるチャンスです。
ですので、年末年始にいつ何を買うのか、年間計画を立てるとよいと思います。
また、お店に行く時間帯も重要です。平日よりも土日祝の方が値引きできます。これは、土日になると「売るぞー!予算達成するぞー!」という機運が高まるからです。ただし、忙しい時間帯に行くとひとりのお客と長い時間の交渉をすることはできません。午前中や夜の空いてくる時間を狙って行きましょう。
さらにヤマダ電機でお得に買う方法があった!
これは噂なのですが、ヤマダ電機が発行するクレジットカード、「ヤマダLABIカード」を持っていると、通常の値引き以上の「会員値引き」で商品を購入できるとか。
このカード、毎年1回以上利用すれば年会費無料になる上、ヤマダ電機でのお買物ではクレジットカードによるポイント減少がないそうです。(最近は、どのクレジットカードでもポイント引かれない気がしますが)
真偽のほどは不明ですが、機会があれば検証してみたいと思います。(情報がありましたら是非コメントお願いします!)
ヤマダLABIカードも、それ以外のクレジットカードも発行する際はこちらの方法がお得です↓
ポイント値引きの注意点
ヤマダ電機の場合、値引きはそんなにしてくれませんが、ポイントはホイホイ付けて、「実質うちの方が安いです」という提案を受けることが多いです。
これは、ポイント発行であれば次回もそのポイント使用の為にヤマダで商品を購入してくれるからです。
ヤマダ電機が他の家電量販店よりも安くできるのは、仕入れコスト(原価)が低いから。それが実現できるのは「日本一数量を売るから」です。なので、実質の値段を低くしてでもポイントにこだわるのです。
さて、そんなポイントをもらう時に注意しないといけないことがあります。
それは、「ポイントで購入した商品のポイントは貰えない」ということです。
こんなケースを考えてみましょう。
1回目 20万円の商品を購入 10%分(2万円)のポイントをGET
↓
2回目 2万円の商品をポイントで購入 ※この時値札にポイント10%と書いてあってもポイントをもらえない
もし10%のポイント付与ではなく、10%の現金値引きだとすると、
1回目 20万円の商品を10%値引きの18万円で購入
↓
2回目 2万円の商品を10%値引きの1.8万円で購入
ふたつのケースは一見同じに見えるかもしれませんが、
ポイントをもらうケースでは 20万円の現金支出
現金値引きのケースでは 19.8万円の現金支出
という差があります。
ヤマダ電機では、「ポイントで払うから、貰えないポイント分を値引きして欲しい」というのが通用しません。
ですので、ポイントを使って支払う場合に、ネットで買った方が安かったということが頻繁に起こります。
前述の交渉最終段階で「あと1%追加して下さい」は、この損な気持ちを和らげる為にもぜひ実践して頂きたいです。
わたしも最近、4kテレビが欲しくて価格コムで検討しているのですが、やはり5年保証が無料で付いてくる、ヤマダは安いと思います。ただ、昼間のヤマダwebはショップで値切られないように、高く設定して有るようです。ショップが閉まった10時頃に値段が変わります。
コメントありがとうございます!
ヤマダWEBの値段が昼間と深夜で違うんですね。そこまでは確認していませんでした。
気にして見るようにしたいと思います。
貴重な情報をありがとうございました!