ETCマイレージを知ってる!? ポイント貯めて高速料金を割引する方法

意外と知られていませんが、高速道路を通る時に利用するETCにもマイレージサービスが存在します。

その名も「ETCマイレージサービス」。(そのままです)

ETCマイレージサービスの登録、利用方法や還元率について紹介したいと思います。

 

 

ETCマイレージサービスの概要

ETCマイレージサービスは、NEXCO(旧道路公団)や有料道路の運営業者がひとつになって運営しているサービスです。

入会金、年会費は無料です。

サービス利用の流れは

  1. ETCマイレージサービスに登録
  2. 高速道路・有料道路を利用する
  3. 支払い額に応じてポイントが貯まる(自動)
  4. ポイントを還元額(無料通行分)に交換
  5. 高速道路・有料道路を利用すると自動的に還元額分だけ値引き

となっています。

順に説明します。

 

新規登録方法

ETCマイレージサービスへの登録はインターネットまたは郵送でできます。

郵送の場合は、サービスエリアなどに設置されている申し込み用紙に記載して送付します。

インターネットで登録した場合は、登録当日よりポイントを貯めることができます。

登録に際して、

  • ETCカード番号及び有効期限
  • 車両番号(ナンバープレートの4桁)
  • 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)

が必要です。

車載器はもちろん、ETCカードも必要です。

 

 

ポイントについて

ポイントは、対象の高速道路、有料道路を通行した時に、支払い額に応じて付与されます。

ポイント付与率は道路事業者によって異なります。

道路事業者 ポイントの付き方
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 10円につき1ポイント
本州四国連絡高速道路株式会社 10円につき1ポイント
阪神高速道路株式会社

※8号京都線のみ対応
100円につき3ポイント+α
名古屋高速道路公社 100円につき1ポイント+α
愛知県道路公社 100円につき1ポイント+α
神戸市道路公社 50円につき3ポイント+α
広島高速道路公社 100円につき1ポイント+α
福岡北九州高速道路公社 100円につき1ポイント+α

※+αは月間利用額に応じてポイントが付与されます(詳しくはこちら

通行した翌月20日付与され、有効期限は翌年度末です。

道路事業者ごとにポイントが付与されるので、それらを合算して使うことはできません。

また、複数のETCカードのポイントを合算することもできません。

 

還元額への交換

貯まったポイントは、下記の表の交換単位で「還元額」に交換できます。

還元額とは、通行料金の支払いに使える仮想のお金のことで、わかりやすく言うと値引き額ということになります。

例) 還元額 2,500円分保有時: 通行料金 3,300円 - 2,500円 = 800円の請求

道路事業者 ポイントの交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 1,000ポイント→500円分
3,000ポイント→2,500円分
5,000ポイント→5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社 1,000ポイント→500円分
3,000ポイント→2,500円分
5,000ポイント→5,000円分
阪神高速道路株式会社 100ポイント→100円分
名古屋高速道路公社 100ポイント→100円分
愛知県道路公社 100ポイント→100円分
神戸市道路公社 200ポイント→100円分
広島高速道路公社 100ポイント→100円分
福岡北九州高速道路公社 100ポイント→100円分

還元額は、交換したポイントの発行事業者に関わらず、還元額の利用対象道路であればどこでも利用可能です。

また、還元額には有効期限はありません。

還元額への交換は、インターネットまたは電話でできます。

インターネットでは、ポイントが一定数貯まった時に自動的に還元額へ交換する「ポイント自動還元サービス」もあります。

 

 

自動還元サービス

自動還元サービスは、ポイントが一定数を超えた時に自動的に還元額に交換されるサービスです。

毎月20日に自動的に交換されます。

自動還元されるポイント数は道路事業者によって異なります。

道路事業者 ポイントの自動交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 5,000ポイント→5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社 5,000ポイント→5,000円分
阪神高速道路株式会社 1,000ポイント→1,000円分
名古屋高速道路公社 1,000ポイント→1,000円分
愛知県道路公社 1,000ポイント→1,000円分
神戸市道路公社 1,000ポイント→500円分
広島高速道路公社 1,000ポイント→1,000円分
福岡北九州高速道路公社 1,000ポイント→1,000円分

 

実際に利用してみた

ETCマイレージサービスに登録すると、マイページにログインできるようになります。

マイページでは、ポイントや還元額の明細や残高、登録情報の変更などができます。

ポイント付与対象の高速道路、有料道路を利用するとポイントが付与されます。

こちらは昨年、成田空港まで行った時の明細です。

ポイントが貯まったら還元額に交換します。

こちらの状態では3,000ポイントを2,500円分の還元額に交換することができます。

ポイントには有効期限があるので、交換を忘れて失効したくない場合は「自動還元」を利用すると、放置していても勝手にポイントを還元額に交換して使ってくれます。(ただし、自動還元できるポイント数に満たずに有効期限がきた場合は失効してしまうので注意が必要です)

私も今は、自動還元サービスを利用していますので、自動的に還元額に交換してくれます。

還元額の残高があると、通行料金が発生した時に、自動的に料金から差し引いてくれます。

下の表では、5,000円の還元額を3回の通行料値引きに使用しています。

3回目は還元額残高 1,560円に対して、通行料金が4,030円だったので、差額の2,470円をクレジットカードに請求されました。

 

還元率は?

ポイント付与と還元額の交換という2つのステップがあるためにわかりづらいですが、最終的な還元率はおおよそ1%~10%です。

還元率が良いのは、NEXCO東/中/西日本、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路株式会社で、これらの事業者は、10円の支払いに対して1ポイント付与(10%分)。

5,000ポイント貯めれば等価の5,000円分、1,000ポイントだと500円分(2分の1)の還元額に交換できます。

したがって、これら5事業者の場合、還元率は約5%~約10%(10円単位の端数分ズレますが)となります。

入会金も年会費もかかりません。

最初の登録がやや面倒ですが、自動還元サービスを設定しておけば、あとは何の手間もかかりません。

それでこれだけの還元を受けられるわけですから、利用しない手はないと思います。

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