マイナス金利の影響で大幅低下!2016年3月各行の住宅ローン金利を比較

1月末、日銀がマイナス金利政策の導入を発表し、翌2月16日から一部マイナス金利が開始されました。

発表直後から市場金利は大幅に低下し、10年債の利回りがマイナスになるなど大きな影響を与えています。

そんな中、銀行各社も住宅ローン金利の引下げを続々と発表、3月は再び史上最低金利を更新しています。

2/1に「マイナス金利」は今後いつまで続く?定期預金・生命保険は早めに でも書きました通り、マイナス金利政策は当分の間続く、あるいは更なる利下げもあり得る状況となっていますので、借り換え組は引き続き様子見を続けるのがよいかと思いますが、2~3年程前と比べても相当下がって来ていますので、ここらで一回借り換えるという選択も悪くないと思います。

 

 

2016年3月 住宅ローン金利を比較

2016年3月の住宅ローン金利は史上最低を再び更新しました。

前回1月の調査の様子はこちら -> 

住宅ローン借り換えのタイミングは今?1月の金利を比較

2016.08.23

以下、2016.3.1現在  ※カッコ内優遇幅に*が付いているものは当初引き下げ金利を表示(備考欄に当初引下げ後の優遇幅を記載)

変動金利
(優遇幅)
10年固定金利
(優遇幅)
35年固定金利
全期間
備考
三菱東京UFJ銀行 0.625%
(-1.85%)
0.8%
(*-2.3%)
1.47% 当初下げ後は最大-1.4%
7大疾病保障は別途費用
みずほ銀行 0.625%
(-1.85%)
0.8%
(-1.85%)
1.65% 8大疾病保障は別途費用
三井住友信託銀行 0.6%
(-1.875%)
0.5%
(*-2.3%)
当初下げ後は最大-1.4%
8大疾病保障は+0.4%
住信SBIネット銀行 0.568%
(-2.207%)
0.59%
(*-1.7%)
1.42% 当初下げ後は-0.7%
8大疾病保障は無料
手数料2.16%
イオン銀行 0.57%
(-1.8%)
0.79%
(*-2.31%)
当初下げ後は最大-1.6%
8大疾病保障は+0.3%
手数料2.16%
ソニー銀行
(住宅ローン金利プラン)
0.819%
(-1.05%)
0.865%
(-1.05%)
団信加入の場合は+0.2%
保証料ゼロ&手数料4万円
フラット35 1.25%~
1.885%
手数料定率型
融資率9割以下
フラット35S
手数料&団信料が必要

優遇幅の引き下げは小幅に留まった為、変動金利はあまり変化ありません。一方で、固定金利は大きく下げています。

一番目立つのは三井住友信託銀行の10年固定。なんと0.5%です。当初引き下げですので、固定期間終了後は比較的高めの金利になりますが、それでも驚きの金利です。

ソニー銀行の住宅ローン金利プランもかなり金利が下がりました。こちらは保証料0円の上、融資手数料4万円と初期費用が抑えられるメリットがあります。その上で、10年固定0.865%ですからとりあえず初期費用を安く抑えて借り入れて、今後さらに下がるようなら他行へ借り換えるなんてこともできそうです。

その他、三菱東京UFJ、みずほも10年固定が1%を切りました。みずほ銀行は固定終了後も優遇幅が変わりませんので、10年固定と変動を組み合わせたい方は有力候補となります。

前回、比較的良かったイオン銀行ですが、2/10以来金利の変更が無い為、少し不利になってます。おそらく3月にも金利引き下げがあると思いますので要注目です。

8大疾病保障が無料付帯の住信SBIは35年固定金利が1.42%になりました。とんでもなく低いですね。

フラット35は35Sの当初優遇0.6%が終了してしまって、ほかのローンに比べて若干分が悪くなってしまった印象です。

 

今後の金利変動

日本国債10年もの 利回りの推移

日本国債10年 2016/3/1

 

日銀のマイナス金利発表で大きく下げ、その後もぐんぐん下がっています。

足元、アメリカ経済は、失業率は低位安定、しかし住宅や製造業などの指数は悪化してまして、3月の利上げは難しい情勢。

中国やそれ以外の新興国、さらには欧州、日本も経済は弱く、世界的にリスクオフムードが強まっており、債券の方は引き続き利回り低下が続くのではないかと思われます。

※あくまで筆者の個人的な見解です

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