昨年、↓のように自動車保険を徹底比較したところ、各社の事故対応やロードサービスの違いが明らかになり、必ずしも安い損保会社が良いわけではないことを学びました。
そして、アクサダイレクトからイーデザイン損保に乗り換えました。
あれから約1年、再び自動車保険の更新が近づいてきて、複数社からハガキやメールが届きつつあります。
そこで、今回も前回同様、徹底比較をしてみました。
そして、またしてもまさかの結果に!
Contents
諸条件
各社に見積りを取る前に、自分の条件と補償内容をおさらいします。
基本スペック
車種 | ホンダ フリード (平成23年登録) |
保険範囲 | 夫婦 30歳以上保険範囲 |
割引条件 | 年間5,000km未満(日常レジャー用) ゴールド免許 |
現在等級 | 7F (1年間事故無し) |
この1年は子供も1歳を過ぎて、車に乗る機会が増えたのですが、それでもギリギリ5,000km以下でした。
そして、妻が30歳になりましたので、運転者年齢条件を引き上げられることになりました。
補償内容
対人賠償 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 |
対物全損時修理差額費用 補償特約 |
50万円 |
人身傷害補償特約 | 5,000万円(車外対象) |
搭乗者傷害保険 | 1,000万円 |
無保険車傷害保険 | 2億円 |
車両保険 | エコノミー |
車両保険金額 | 125万円 |
車両保険免責金額/割合 | 1回目事故5万円 2回目以降10万円 |
車両全損時一時金特約 | 無し |
弁護士費用等補償特約 | 300万円 |
車両保険金額が135万円から125万円に下がった以外に変更はありません。
一番迷うのは車両保険です。車両事故の可能性が高いのは車対車で、しかも損害が大きくなるリスクもありますが、単独事故は可能性が低いのと無茶な運転をしない限り大きな事故にはならないだろうということで、エコノミー(車対車)を選択しました。(フルプランだと料金が跳ねますし。)
100%もらい事故の時の為に弁護士費用等補償を、対物全損時修理差額費用補償は出番は少ないですが保険料も安いので付けることにしました。
まずは自動車保険の一括見積りサイトで価格を比較
まずは、インズウェブ、保険スクエアbang!、価格.comなどの自動車保険の一括見積りサイトで見積り。
既に自動車保険を契約中であっても、複数の保険会社の比較をする時は一括見積りサイトが便利です。
どの比較サイトも比較できる保険会社はほぼ同じですが、自己アクションの成果報酬をもらいたかったので3つのサービスで一括見積りをしまして、5,000円程の節約になりました。
↓自己アクションの詳細はこちら
見積り結果は各社からすぐにメールで届きます。ただし、一括サイトでの入力情報や特約が完全に反映されていない場合がありますので、主要な損保のサイトにそれぞれログインして微修正をする必要があります。
面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば全部で30分程で終わります。
そして、見積り結果がこちら。
保険会社名 | 年間保険料 | インターネット割引 | 備考 |
ソニー損保 | 42,540円 | 新規 -8,000円 継続 -2,000円 |
|
三井ダイレクト損保 | 40,660円 | 新規 年間保険料による 継続 -3,000円 |
|
イーデザイン損保 | 37,370円 | 新規&継続 -10,000円 | 無事故継続割引-2.5% |
SBI損保 | 33,460円 | 新規&継続 -10,000円 | 自損事故1,500万円 |
アクサダイレクト | 38,320円 | 新規 年間保険料による 継続 -1,000円 |
|
おとなの自動車保険 (セゾン自動車火災) |
42,100円 | 新規&継続 -10,000円 | 無保険者傷害無制限 ロードサービス特約 |
チューリッヒ(ネット専用) | 30,700円 | 搭乗者傷害保険無し ロードサービス特約 対物超過特約は無制限 |
各社とも昨年より5,000円以上安くなりました。恐らく、年齢条件が30歳以上に変わったのが理由だと思います。
若い人ほど保険料が高いと言いますが、本当に全然違いますね。
昨年との最も大きな違いは、チューリッヒが入っているということ!
あれ、チューリッヒって元々こんなに安かったですか?
昨年圧倒的に安かったSBI損保よりも安い価格になってます。(しかも1年目の特別割引なしでこの料金)
今回初めて知ったのですが、チューリッヒはネット専用の保険とスーパー自動車保険というふたつの保険を売っています。
ネット専用は文字通りインターネットでのみ申込みができるプランで、搭乗者傷害保険が無かったり、ロードサービスが特約になっているなどの制約はありますが、格安なのが特徴です。(両社の違いはこちらに詳細に記載されています)
スーパー自動車保険の見積り結果は、36,110円でした。ロードサービスがネット専用よりちょっと良い、搭乗者傷害保険 1,000万円が付いているという違いだけなので、今回は比較対象から外しました。
一番高いのは、今年もソニー損保、イーデザイン損保はそれより5,000円程安いという点や、それ以外の損保各社の位置関係は昨年とほぼ同様でした。
事故対応を比較
補償内容は一括見積りの段階で合せているので、各社間の違いは「事故対応」「保険金支払い」「ロードサービス」などのサービスになります。
基本的には、保険料が高い会社ほどサービスが良く、安い会社は悪い傾向はありますが、必ずしもそうでもないというのが自動車保険の面白いところです。
※以下、公式サイト(よくある質問を含む)に記載されている内容に基づいて記載しています。比較しやすいように記載されている内容とは少し表現を変えている部分もありますので、正しい情報は各社の公式サイトで確認して頂きますようお願いします。
事故受付・初期対応・事故対応サービス
チューリッヒ | イーデザイン損保 | |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
事故対応受付 | 24時間 365日 | 24時間 365日 |
事故初期対応 | 全日 9:00~20:00 | 全日 9:00~21:00 |
初期対応内容 | 当日中に相手方・病院 ・修理工場への連絡 代車手配など |
当日中に相手方・病院 ・修理工場への連絡 代車手配など |
事故担当 | 1事故1担当制 | 1事故1担当制 |
専任担当者 への連絡 |
9時~20時は1時間以内 20時以降は翌営業日 |
平日9:00~18:00 なら当日中に報告 |
示談交渉 | ○ | ○ |
中途経過報告 | ○ | ○ |
スタッフの訪問 | 死亡事故や入院事故 で平日・休日問わず対応 |
サイトに記載はないが 入院事故などの際に 訪問するケースはある とのこと(電話確認) |
もらい事故相談 | ○ | 弁護士費用等補償 保険が自動付帯 |
各種書類省略 サービス |
○ | ○ |
SBI損保 | ソニー損保 | |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
事故対応受付 | 24時間 365日 | 24時間 365日 |
事故初期対応 | 平日 9:00~19:00 土日祝 9:00~17:00 |
全日 0:00~20:00 |
初期対応内容 | 相手方・病院への連絡 代車手配など |
当日中に相手方・病院 ・修理工場への連絡 代車手配など |
事故担当 | 1事故専任チーム制 | 1事故1担当者 +チームサポート制 |
専任担当者 への連絡 |
休日受付の場合は翌営業日 | 平日9:00~17:00 なら1時間以内に決定 |
示談交渉 | ○ | ○ |
中途経過報告 | ○ | ○ |
スタッフの訪問 | 死亡事故や入院事故など で契約者に平日・休日 問わず対応 |
死亡事故や入院事故など で契約者に平日・休日 問わず対応 |
もらい事故相談 | ○ | ○ |
各種書類省略 サービス |
○ | ○ |
アクサダイレクト | 三井ダイレクト | おとなの自動車保険 | |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
事故対応受付 | 24時間 365日 | 24時間 365日 | 24時間 365日 |
事故初期対応 | 全日 9:00~17:00 | 全日 9:00~19:00 まで初期対応 |
全日 20:00まで ※単独事故・故障の場合 平日 17:30まで 土日祝 17:00まで 24時間現場急行 |
初期対応内容 | 相手方・病院・修理工場 への連絡 代車手配など |
相手方・病院・修理工場 への連絡 代車手配など |
相手方・病院・修理工場 への連絡 代車手配など |
事故担当 | 1事故専任チーム制 | 1事故1担当制 | 1事故1担当制 |
専任担当者 への連絡 |
全日 9:00~17:00 2時間以内に連絡 それ以外の時間の場合 24時間以内 |
平日9:00~19:00 | 初期対応時間外の場合は 翌営業日 |
示談交渉 | ○ | ○ | ○ |
中途経過報告 | ○ | ○ | ○ |
スタッフの訪問 | お客様や被害にあわれた 方を訪問 (平日・休日問わず) 死亡や入院事故などで 契約者に 平日・休日問わず対応 |
対人・搭乗者傷害・自損 事故傷害・人身傷害の 入院事故については、 ご要望により、休日の 事故でもお客さまの もとに急行(21時まで) |
訪問無し (電話にて確認) |
もらい事故相談 | ○ | ○ | ○ |
各種書類省略 サービス |
○ | ○ | ○ |
まずは事故対応の体制とサービスについて。
昨年と違うのは、先ほどのチューリッヒが加わっていることと、おとなの自動車保険の初期対応時間が延長されている点です。
ダイレクト系自動車保険の中では高額なソニー損保は、初期対応受付時間が0時~20時とダントツで長く、その時間帯内であれば、休日でもその日のうちに相手方への連絡まで済ませてくれます。事故対応体制も専任1名+チームサポート体制となっており、いざという時に担当者に連絡が繋がらないということが無いようになっています。
逆に、SBI損保は、初期対応受付時間が短く、対人と対物で担当者がわかれており、対応体制が若干劣ります。
今回、サービスが大きく変更されたのが、おとなの自動車保険です。まず、これまで終了時間が早かった初期対応の時間が延長されました。(単独事故・故障事故を除く)加えて、ロードアシスタンス特約が付いていることを条件に、ALSOKが24時間現場に急行して、各種連絡や現場状況の確認をサポートしてくれるようになりました。ダイレクト型の自動車保険は、誰かが現場に来ることはほとんどありませんので、初心者には安心のサービスですね。ただし、事故対応体制は1事故専任1名となっていますが、こちらの会社の残念なところは、(2015年に電話で確認した時点において)人身事故などのいざという時にも事故担当が相手方や自分を訪問することはないそうです。
チューリッヒは、保険料最安ですが、初期対応時間も中間、内容も悪くなさそうです。
イーデザイン損保と三井ダイレクトはソニーとSBI・アクサのちょうど中間です。イーデザイン損保は初期対応時間土日も9時~21時までと最も遅い時間まで対応可能、かつ1事故専任担当制。三井ダイレクトも比較的初期対応受付時間が長く、かつ1事故専任担当制となっています。
事故処理フォロー・ロードサービス
チューリッヒ | イーデザイン損保 | |
事故対応拠点 | 4ヵ所 | 2ヵ所 |
提携修理工場 | 約1,360ヵ所無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
約1,100ヵ所無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
ロードサービス拠点 | 約9,500ヵ所 | 約9,300ヶ所 |
レッカーけん引 | 指定工場まで無制限 希望先100kmまで |
指定工場まで無制限 希望先60kmまで |
自走不能時宿泊 帰宅・目的地到着 |
無料 | × |
レンタカー費用 | 無料 | × |
バッテリー上がり | 30分まで無料 | 無料 |
キー閉じ込め | 30分まで無料 | 無料 |
タイヤパンク時交換 | 30分まで無料 | 無料 |
脱輪・落輪 | 落差1mまで無料 | 落差1mまで無料 |
雪道スタック | 30分まで無料 | 無料 |
ガス欠 | × | 10Lまで無料 ※保険期間中1回 |
各種オイル漏れ 点検・補充 |
30分まで無料 | 無料 |
冷却水補充 | 30分まで無料 | 無料 |
各種灯火類の バルブ交換 |
30分まで無料 | 無料 |
玄関鍵あけ | 30分まで無料 | × |
その他トラブル | 時間制限無し | 30分以内無料 |
SBI損保 | ソニー損保 | |
事故対応拠点 | 2ヵ所 | 9ヵ所 |
提携修理工場 | 約1,450ヵ所無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
約420ヵ所(S・mile工房)無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
ロードサービス拠点 | 約9,720ヵ所 | 約9,000ヵ所 |
レッカーけん引 | 指定工場まで無制限 希望先50kmまで |
指定工場まで無制限 希望先50kmまで |
自走不能時宿泊 帰宅・目的地到着 |
宿泊1.5万円/人 帰宅2万円/人 |
自宅から距離制限無し 限度額なし |
レンタカー費用 | × | 24時間無料 |
バッテリー上がり | 30分まで無料 | 無料 |
キー閉じ込め | 30分まで無料 | 無料 |
タイヤパンク時交換 | 30分まで無料 | 無料 |
脱輪・落輪 | 無料 | タイヤ1本分まで無料 |
雪道スタック | 無料 | 無料 |
ガス欠 | 10Lまで無料 ※保険期間中1回 |
補給は無料1年目 ガソリン代は お客様負担契約2年目以降は 10Lまで無料 保険期間中1回 |
各種オイル漏れ 点検・補充 |
無料 | 2年目以降無料 |
冷却水補充 | 無料 | 2年目以降冷却水 (不凍液)代も無料 |
各種灯火類の バルブ交換 |
無料 | 2年目以降バルブ代も無料 |
玄関鍵あけ | 無料 | × |
その他トラブル | 30分以内無料 | 30分以内無料 |
アクサダイレクト | 三井ダイレクト | おとなの自動車保険 | |
事故対応拠点 | 11ヵ所 | 5ヵ所 | 2ヵ所 |
提携修理工場 | 約960ヵ所無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
約1,900ヵ所無料引取 無料納車 無料代車 修理箇所保証 |
約600ヵ所 |
ロードサービス拠点 | 9,606ヵ所 | 約3,300ヵ所 | 約8,000ヵ所 |
レッカーけん引 | 指定工場まで無制限 希望先35kmまで |
指定工場まで無制限 希望先50kmまで |
指定工場まで無制限 希望先最大300kmまで ※処置込で15万円まで |
自走不能時宿泊 帰宅・目的地到着 |
搭乗者全員1泊まで 搭乗者全員帰宅費用 |
特約付帯(有料) | 宿泊1名1万円まで 帰宅1名2万円まで |
レンタカー費用 | × | 2年目以降 12時間無料 |
2万円まで |
バッテリー上がり | 無料 | 無料 | レッカー込 15万円まで対応 |
キー閉じ込め | 無料 | 無料 | レッカー込 15万円まで対応 |
タイヤパンク時交換 | 無料 | 無料 | レッカー込 15万円まで対応 |
脱輪・落輪 | 落差1mまで無料 | 2万円まで | レッカー込 15万円まで対応 |
雪道スタック | 無料 | 無料 | レッカー込 15万円まで対応 |
ガス欠 | 補給は無料1年目 ガソリン代は お客様負担契約2年目以降は 10Lまで無料 保険期間中1回 |
補給は無料
ガソリン代は |
10Lまで無料 ※保険期間中1回 |
各種オイル漏れ 点検・補充 |
無料 | × | レッカー込 15万円まで対応 |
冷却水補充 | 無料 | × | レッカー込 15万円まで対応 |
各種灯火類の バルブ交換 |
× | × | レッカー込 15万円まで対応 |
玄関鍵あけ | 無料 | × | × |
その他トラブル | × | 30分以内無料 | レッカー込 15万円まで対応 |
ロードサービスが特約(有料)ではありますが、おとなの自動車保険が充実しています。特徴は、レッカーけん引と応急処置作業で併せて15万円分まで無料で対応してくれる点です。レッカーけん引だけであれば300kmまで運んでくれます。自走不能時の宿泊、帰宅費やレンタカー費も対象になっています。
最も驚いたのは、最安クラスのチューリッヒも充実していることです。レッカーの無料けん引距離はおとなの自動車保険に劣り、ガス欠対応が対象外ですが、それ以外は概ねカバーできています。
ソニー損保は、帰宅・宿泊費用無制限、レンタカーも24時間無料です。オイル漏れ、冷却水・ガソリンが1年目有料な点が少し安然です。
イーデザイン損保はレッカーの希望先運搬が60kmまでというメリットはあるものの、自走不能時の宿泊・帰宅補助や玄関鍵開けが無料ではありません。
アクサダイレクト、三井ダイレクトはさらに未対応のものが多くありました。
各社の保険金の支払い状況も調べたかったのですが、残念ながら今回の調査ではそういったデータは見つけられませんでした。
何か情報をご存知の方がいらっしゃいましたら是非コメント欄に投稿をお願いします。
利用者満足度
最後に、今年も各社の利用者満足度を調べてみました。各社が公式サイトで発表している数値は、基準がバラバラで比較ができませんので、J.D.POWERアジアパシフィックという調査会社が発表しているデータを参考にしています。
事故対応満足度
出典:J.D.パワーアジアパシフィック「2016日本自動車保険 事故対応満足度調査」
この調査の概要はこのようなものです。
自動車保険(任意保険)に加入する顧客のうち、過去2年以内に契約先の保険会社に事故連絡(保険金請求)をした際の保険会社の事故対応について顧客満足度を調べたものである。
自動車保険(任意保険)の契約者を対象に2016年5月にインターネット調査を実施し、過去2年以内に契約先の保険会社に事故連絡(保険金請求)を行った者(事故経験後に他社へ切替え、現在は他社にて保険を契約している顧客も、調査対象者には含まれている)5,775人から回答を得た。
事故対応満足度1位は昨年に引き続きソニー損保です。前述の事故対応体制を考えるとこの結果も納得です。
ダイレクト型では、次にチューリッヒ、アクサダイレクト、おとなの自動車保険、イーデザイン損保と続きます。アクサダイレクトは、昨年の低位からジャンプアップしています。
SBI損保は昨年に引き続き最下位、三井ダイレクトも低位となりました。
今年は掲載されていませんが、昨年の調査で発表されていた「事故対応満足度を構成するファクター(要因)」は、
「保険金支払」(44%)
「事故受付体制」(20%)
「事故対応担当者」(18%)
「調査/認定結果」(14%)
「修理サービス」(2%)
「代車/レンタカーサービス」(2%)
となっており、自動車保険選びで重要な要素はやはり「保険金支払い」や「事故受付・担当者の対応」と言えます。
満足度調査で上位の損保は、これらの点で相対的に優れていると考えられます。
契約者満足度
J.D.パワーでは、契約時のわかりやすさや価格なども考慮した、自動車保険契約者満足度調査も行っています。
ご興味ありましたらご覧ください。
全体で比較
ここまで色々調べてきたものを各社毎にまとめてみます。
ソニー損保
保険料は高いが、事故対応において平日・土日祝問わず0時~20時の初期対応、専任担当+チームサポート制で連絡が取りやすい。保険支払も問題なさそう。ロードサービスはオイル漏れ、冷却水補充などが1年目は有料ではあるが、自走不能時の補助は手厚い。
価格 △ 事故対応 ◎ ロードサービス 〇
SBI損保
保険料は契約2年目以降で最も安い。事故対応は、休日の初期対応が9時~17時までと短い上に、満足度調査でも最下位をキープ。ヤフー知恵袋等で保険支払を渋る旨の投稿が多い点も不安。ロードサービスは充実している。
価格 ◎ 事故対応 × ロードサービス 〇
イーデザイン損保
保険料も事故対応もロードサービスもすべてソニーとSBIの中間。インターネット割引が新規と更新の際で変わらない上、無事故で契約を継続すると最大5%の割引があり、比較的コストは低めです。事故対応において良い点は、休日も21時まで初期対応を受付けてくれることです。ロードサービスにおいては、自走不能時の補助が無いですが、それ以外は概ね問題ない内容です。
価格 〇 事故対応 〇 ロードサービス △
アクサダイレクト
2年目以降の更新では1,000円しか値引きされず、価格的には高い部類になります。にも関わらず、事故対応は、JDパワーの調査で満足度が向上している点が評価できるものの、チーム制の上、初期対応時間は17時まで。ロードサービスでは、レッカーの希望先の無料移動が35kmまでなど、他社と比べて劣る点が目立ちます。
価格 △ 事故対応 △ ロードサービス △
三井ダイレクト
1年目保険料はまずまずですが、更新時のインターネット割引が低い為、2年目以降はやや高めになります。事故対応は1名専任担当制で休日も19時まで対応とまずまずです。ロードサービスでは、自走不能時の宿泊・帰宅費用が無料ではないことに加えて、オイル漏れや冷却水補充も無料ではない点が残念です。
価格 〇 事故対応 △ ロードサービス ×
おとなの自動車保険
ロードサービスはレッカーけん引最大300kmとダントツで充実しています。このロードサービスは有料ですが、元々の料金が安いので付けても十分にメリットのある保険と言えます。事故対応に関して、初期対応の時間が延長された点、ALSOKとの提携により24時間現場急行サービスが加わった点が評価できます。入院などの人身事故の際でも事故担当者の訪問はないことなどが残念な点です。30代の我が家は保険料高めですが40代以上の家庭では、検討の余地がありそうです。
価格 △ 事故対応 〇 ロードサービス ◎
チューリッヒ
今回新たに比較対象に加わったチューリッヒですが、価格が安い上に、事故対応についても、初期対応時間は中堅、満足度調査も上位に位置しています。加えてロードサービスも充実しています。補償内容として、搭乗者傷害保険がない点が残念です。
価格 ◎ 事故対応 〇 ロードサービス 〇
結論
というわけで、
- 事故対応重視ならソニー損保
- 価格重視ならチューリッヒ(SBI損保を選ぶ理由は無し)
- 40代以上で保険料が安い、おとなの自動車保険(事故対応サービス拡充)
が良いのではないかと思います。
昨年は、できるだけ安いのがいいけどSBI損保はさすがにちょっと、ということでイーデザイン損保にしましたが、チューリッヒ登場によって、SBI損保はおろかイーデザイン損保も微妙になった感があります。
チューリッヒの唯一気になる点は、搭乗者傷害保険が無い点ですが、人身傷害補償保険で最低限はカバーできること、イーデザイン損保の場合、付帯することによる保険料は1,100円で5日以上の入通院で5万円と補償額がそれほど多くないこと、死亡保険金は生命保険で充分であることから、保険料が1万円以上安いのであれば、無くても良いと判断しました。
替わりにチューリッヒでは、対物超過特約をプラス100円ちょっとで無制限にできます。
というわけで、今年は、チューリッヒと契約することになりました。
契約の前に!!
あなたが契約しようとしている自動車保険でマイルが貯まるかもしれません!
ANAでも、JALでも加入するとマイルがもらえる自動車保険があります。
ANA 保険 de MILE – 自動車保険 JALマイレージモール – 自動車保険 |
残念ながら、私が選択したチューリッヒのネット専用自動車保険は対象ではないようですが、期間限定のキャンペーンなどもありますので、加入前には忘れずチェックしましょう。
皆さんのご参考になれば幸いです。
※補償内容には各社細かい条件がありますので詳しくは公式サイトをご確認ください。
今、保険会社を検討しているため、色々な会社さんのHPを拝見していて、気になったので、質問させていただきます。
チューリッヒの搭乗者傷害保険が、無い、とありますが、
https://www.zurich.co.jp/car/compensation/passenger/passenger.html
には、基本補償の一つになっているかと存じます。
ご確認ください。
>蜂の助さん
コメントありがとうございます!
ご記載のURLはチューリッヒの「スーパー自動車保険」という商品のページでして、おっしゃるようにこちらの保険には搭乗者傷害保険が基本補償になっております。
もうひとつチューリッヒのネット専用自動車保険という商品もございまして、こちらにつきましては搭乗者傷害保険はございません。
ご確認よろしくお願い致します!
2017年1月07日の夜、興味深く記事を拝見しました。
私60歳、代理店型と通販型を交互に利用しています。
今回、イーデザイン、ソニー、チューリッヒ、セゾン火災、三井ダイレクト、アクサ、を検討中です。
各社特徴がありますが、中でも注目したことは、セゾンがアルソックを現場急行させるという事故対応サービスです。
詳細を知るために、フリーダイヤルを利用しましたが、明確な内容は聞くことができませんでした。(ホームページを読めばわかる事柄のくりかえしです)
そこで、
メールで詳細な内容の質問をしましたが、未だ無回答です。(もしかすると、しつこい内容のメールだったかもしれません。)
かなり、突っ込んだ質問でしたので嫌気がさしたのか、あるいは、企業事情による非公開なのか、アルソックについてなにもわかりません。
ここで、法律を持ち出すと、
アルソックが事故現場写真を撮影したとしても、なんの役にも立ちません。
警察の現状調査検証を上回る効力はありませんし、事故に係る本人でもありませんし、逆に保険会社との提携業務ということで、事故当事者間で係争案件に発展する恐れも無いとは言い切れません。また、事故現場写真はいったい誰にその所有権があるのかという疑問があります。事故当事者達が撮影したものでしたら効力をもつことができます。(法の証明主義においてです)
交通事故等という法が関わる事項にも係わらず、アルソックの立場を、セゾンは明示していません。セゾンの社員でしょうか、いいえ違います。法律的資格保有者でしょうか?いいえ違います。
救急救命士ですか?いいえ違います。
セゾンとアルソックの関係は両者の合意のもとに、互いの企業提携の契約書によって成立できてしまいます。
いざ、事故当事者間の裁判となった場合には、アルソックはいつでも責任回避できる、そして、セゾンは保険会社の義務責任範囲外を主張できる。そんな契約が企業間でかわされているかもしれませんね、憶測・妄想かもしれませんが、可能性はあります。
—
では、セゾンとアルソックの提携はなにかというと、率直に申して、邪魔なだけのものです。従来の保険会社と委託調査委員の関係よりも始末が悪いものです。つまり、事故の調査員(アジャスター)を派遣するよりも、既に全国展開しているアルソックを利用した方が組織構成を成就させるための経費が安くすむというものです。
つまり、
保険契約者(消費者もしくは客)の為と言いつつ、保険会社の利益追求の一手段にすぎません。ですから、セゾンについてはもっと冷静に、語るべきだと私は考えます。
『ALSOKとの提携により24時間現場急行サービスが加わった点が評価できます。』とおっしゃっていますが、評価するではなく、「そういうサービスが付加されていますよ」程度がよろしいかと思います、貴方様が、よくあるやらせの保険比較サイトではない真の消費者であるならば、そして、保険利用を真剣に考えて、保険を比較していらっしゃるのであれば。
ーーー
ちなみに、2017年1年間の保険は、私もチューリッヒ、「スーパー自動車保険」にしようかなという思いが一番強くなっております。その点では、貴方様の記事にとても勇気づけられました。感謝いたします。
では。
>あぐーらさん
貴重なご意見をありがとうございます。
改めて、本稿記載内容について考えてみました。
セゾン自動車火災のALSOK事故現場安心サポートについて、FAQにこのような記載があります。
「お客様から事故のご一報を受け、ALSOK隊員が迅速に事故現場へ向かい、二次災害防止のための安全確保(三角表示板や発煙筒設置のサポートや損害物の除去作業のサポート)や、お客様や事故相手等に損害・被害が認められる場合にお客様に代わって救急車の手配などを行います。事故相手とのトラブルを防ぐための適切なアドバイスもいたします。」
万が一事故を起こして不安な時に、誰かがサポートをしてくれる、そこにサービスとしての意味があるのではないかと私は考えました。(これが執筆時点で「評価できる」とした理由です)
示談交渉、事故解決対応についてはセゾンが担当すると記載されていますので、従来のサービスに、ALSOK隊員のサポートが加わったと思えば、決して悪いことのようには感じません。(サポート不要であれば、派遣を依頼しなければいいですし)
あぐーらさんがご指摘される、係争に発展した場合にALSOK隊員が撮影した写真が証拠となり得るかについて、私法律の専門家ではないため、言及致しかねますが、ホームページには、ALSOKの事故現場の撮影は事故受付用と記載があり、それ以上の目的で撮影することは考えづらく、警察による調査が入ることを前提に考えれば、ALSOK隊員の有無が係争に影響を与えるということはあまりなく、むしろ当事者のリテラシーの違いによって結果が変わるように思います。
事故当事者が、「ALSOKが全部面倒見てくれるんでしょ」という誤解を持つようだと、おっしゃるようなトラブルに発展する可能性は否定できませんが、その点はセゾン側にしっかりと説明して頂けることを期待したいです。
以上が現時点の結論でございます。
今後、セゾンさんからの回答等ございましたらぜひお聞かせ下さい。
今後とも当サイトを宜しくお願いします!