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[9468] KADOKAWA・DWANGOの株価が激安セール中だと思う件

      2015/11/03

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※本投稿は8/22時点で執筆したものです。株価は8/24にさらに大きく下落しましたが、主旨に変更がないことからそのまま投稿致します。

昨年10月にKADOKAWAとDWANGOが経営統合をして発足したKADOKAWA・DWANGO、不況に喘ぐ大手出版社とニコニコ動画などのインターネットサービスを手掛けるドワンゴという異色の統合に注目が集まった企業です。

そのKADOKAWA・DWANGOの株価が激安バーゲンセール価格になっています。

KADOKAWA・DWANGO株価

発足初日に付けた高値2,346円をピークに、7/9の1,384円まで一本調子の下降を続けました。(落差なんと-41%)

その後下げ渋った後、8/6の第一四半期決算の好感を受けて少し上昇していますが、まだまだ安値水準だと思っています。

 

 

激安だと思う理由① KADOKAWAとDWANGOが合体してるんですよ。

8/21終値でのKADOKAWA・DWANGOの時価総額は1,071億円。

合併直前の両社の時価総額はそれぞれ、KADOKAWA 777億円(縁起が良い!!)、ドワンゴ 926億円、併せて1,703億円もあったんです。

KADOKAWAといえば、アニメ・映画・書籍・ゲームなど数多くの版権を保有しながら、ファミ通やアスキーなどの有力媒体を運営する日本を代表するメディア企業ですし、ドワンゴは4,000万を超えるIDを発行するニコニコ動画を運営しながら、ニコニコ超会議というとてつもなくデカいイベントをやるIT企業です。

この2社が合併するんだからなんかスゴイことが起きそうな予感しかしないのですが、それなのにこの株価です。

逆に言えば、合併直前までの期待値が上がり過ぎて、ここまで何もシナジーが見えないことが株価に反映されているとも言えるのだと思います。

しかし、合併して約1年、何もしてこなかったのではないと思います。

5月に発表された中期経営計画にその一旦が垣間見えます。>>資料はこちら

(1) 電子書籍プラットフォーム

KADOKAWA・DWANGO中期ビジョン1

KADOKAWAのBOOK WALKERとコンテンツ、niconicoの電子書籍とチャンネル、これらを活かした販促を行っていくようです。

 

(2) ゲーム情報ポータル事業

KADOKAWA・DWANGO中期計画2

こちらはファミ通・電撃&ニコニコ動画のゲーム実況カテゴリという強力メディアに加えて、今年から開催している闘会議というリアルイベント。

さらに、攻略wikiなどによる総合ゲーム情報ポータルを構築しようという動きです。

もはや国内では敵なしの状態ですので集客は問題ないでしょう。

あとはどうマネタイズしていくのか楽しみです。

 

(3) ポータル事業内の新規事業開発

「ニコキャスなどスマホオリエンティッドなサービスのリリース等」と書かれています。

ニコキャスとはドワンゴが12月にリリースして、5日で終了した謎のサービスです。

ドワンゴ「ニコキャス」早くも終了 「出すのは早すぎた」「出直してまいります」

あれから早8か月が経過しましたが、再リリースへ向けて動いているようですね。

こちらも楽しみなサービスです。

 

(4) 教育事業への参入

KADOKAWA・DWANGO中期計画4

そして、7月に発表された最も意外な教育事業。

高校の不登校は17万人ほどいるといわれています。小中学校で不登校になった人を含めるともっと多い。不登校は大きな社会問題。ぼくらが参加して解決できる道があるんじゃないかというのがテーマです(角川相談役)

 

これからの教育はインターネットを使った通信教育に移行していくと思うんですよ。普通は50人くらい、予備校なら数百人くらいですけど、インターネットなら1~2万人相手でも授業ができる。スケールする(規模が広がる)んですよね。そのぶん1つ1つの授業にお金や手間をかけて作りこんでいける(川上量生代表)

「日本の教育制度は崩壊しかけている」KADOKAWAドワンゴ『ネットの学校』参入の熱意 より引用

 

と、はじめは何故KADOKAWA・DWANGOがやるのか、そして事業として儲かるのか疑問だったのですが、聞けば聞くほど興味深い取り組みです。

ドワンゴは昨年専門学校を運営するバンタンを買収していますし、ニコニコの生放送プラットフォームやイベントノウハウなども投入するということで大きなうねりが生まれそうな予感がします。

ということで、明らかに現在は仕込み段階。KADOKAWAとドワンゴの双方の強みを活かして、我々の想像を超えて、多岐にわたる様々なアイデアが今後も続々と出てくることでしょう。

 

激安だと思う理由② 競合他社との比較

続いて主要なIT企業、映画配給会社との比較をしてみました。

データは8/21終値ベース。DeNA、GREE、クックパッドの純利益及びPERは会社四季報の予想値、それ以外は会社計画値です。

時価総額と純利益の比較

時価総額、純利益ともにKADOKAWA・DWANGOはぐるなびと同じぐらいの規模となっています。

爆進を続けるクックパッドを除いて、時価総額と純利益の比較では各社それほど差があるようには見えません。

PER・PBR・時価総額の比較

 

先ほど同列だったぐるなびとの比較では、PBRで圧倒的な差がついています。

これは純資産に対する利益率=ROEの違いによってできている差であろうかと思います。

残念ながら現時点でKADOKAWA・DWANGOは利益という点でも、保有する資産を充分有効に活用できているとは言えない状況です。

しかしながら、前述の通り経営統合によるシナジーは今後大きく期待できることから、今の利益、ROEは下限だと思います。

図の上部、右部の企業は既に高値圏。左下部の中でもGREEは売上・利益の減少が止まらないですし、DeNAは既に高水準の売上・利益を誇っています。

そんな中、KADOKAWA・DWANGOが安く見えるのは私だけでしょうか。

 

 

まとめ

  • 未だ経営統合の成果は見られないが、互いの保有資産は潤沢にあり、今後大きな相乗効果が期待できる
  • 株価指標からしても割安水準に来ており、少しずつ買っていくのに良いタイミングと言える

※管理人の個人的な見解ですので、投資は自己責任でお願いします

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